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詩*祈りのようなもの*

果報(カフー)

作者: a i o

陽の光は

より海を蒼くするためだけに

降り注いだ



吐息は風と混じり

彼方へと旅立つ


目から

飛び込んだ海は

色を連ねて


細胞という細胞が

故郷(こきょう)を懐かしみ

耳を澄ませている


血潮の記憶を辿れば

聞こえてくる


いつか

大いなるひとつだった

私たちが

断たれながらも

添い続けるための

静かな(はなむけ)


想いを寄せ

想いを返し

あなたの果報(カフー)を願う


交わらなくとも

同じ風に吹かれるということ


臍の緒の記憶を辿れば

聞こえてくる


産み出された

痛みに光を添え

迷いながらも

泳ぎ続けるための

小さな祝詞


想いを寄せ

想いを返し


交わらなくとも

同じ風に抱かれているということ

あなたの果報(カフー)を願うということ



どうかあなたよ


カフーアラシミソーリ

(幸せでありますように)


挿絵(By みてみん)

果報(カフー)……沖縄の方言で良いしらせ、幸せなどの意。


写真は果報(カフー)バンタ。

バンタは崖、絶壁の意。

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