第8話 スピーチ後
第8話 スピーチ後
世界はてんやわんやの騒ぎになった。そりゃそうだ。
神を呼称する超能力者、または宇宙人、異世界人、陰謀説、新兵器。
いろいろな説が出たが、2018年頃からの不自然なまでの急激な世界の安定は少し説得力があった。
それに宇宙がFPSの背景のように貼り付けた絵になっているのはどうしようもない事実だった。
そのことも、宇宙人によって地球が網の中に捕らえられたという人もいたけど。
とにかく、一応話を聞くほかない。世界をどうにでも出来る力を持っている人物という評価になった。
地域によっては神と呼ばれたり、管理者、悪魔とかいろいろなな呼ばれ方をしたが、
大半の地域で結局、神とか自称・神に落ち着いた。
カズヤは自分の世界で少し休憩してくるそうだ。別れ際にカズヤはこう言った
「すこし寝てくる。けど帰るのは明後日の6時になる。少し考えたいんだ。
他にもこちらの世界の状況や、自分の置かれた状況を国際会議で説明するための情報収拾をしたい。
それと実は、この世界のグラフィックや、人の立ち入らない場所、使われていない電子機器、その他色んな物を削った。
もう不自然な世界だってバレてるし、思い切ってやってみた。
そのおかげでこの世界はすこしばかり早回し出来るようになった。大体二倍速だ。
自分が寝てる時とか俺が俺の世界にいる間は早回ししておこうと思う。そのほうがこの世界に時間的猶予ができるから。
もしかしたら、いろいろ削減したせいでこの世界に少し問題が出るかもしれないけど、
大きな問題にはならないと思う。あればこの世界で明後日の会議で話し合うよ。それじゃあ、な」