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短編・詩 全般

人魚の呼吸

作者: 些稚 絃羽

闇を切り裂き泳ぐ人魚は呼吸する



それは泡となり水中を巡り上へ上へ



その先出口があるとしても



人魚は(そこ)にしか世界を持たぬ



浮上し 浮遊し やはり沈下してゆく



例え揺らめく白を求めても



それを掴む術もなし



さすれば背を向け目を背け



(そこ)にしか世界のないことを刻もう



浮遊し 浮遊し 浮遊する



例え新たな世界を得ても



身を置けるは唯一つ



さすれば背を向け目を背け



(そこ)だけを世界とすると誓おう



闇を切り裂き泳ぐ人魚は呼吸する



それは泡となり水中を巡り上へ上へ



代わりに世界を得てきておくれ



人魚は (そこ)にしか世界を持たぬ



故に(そこ)にて呼吸する



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