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風邪ひいた

どうも、秋雨です


一か月ほど開けて申し訳ありません

いつものようにしんたと街を散策していると、

「くしゅんっ」

ずびっと鼻をすする音が聞こえた。

「おいおい、風邪か?」

「うん……。そうみたい……」

小さな前足でしんたが鼻をこすっていた。

「コラ、こするな」

ぺし、とその足を払ってやれば、唸りながら鼻をひくひくさせている。

まあ、最近は暑かったり寒かったりしたし、雨にも濡れたからな……。

子供のこいつには厳しかったか……。

「寝床に戻って休むか?」

「そうするー・・・っくし!」

そういうと、ふらふらした足取りで帰ろうとする。

「待て。俺が連れてってやるから」

しんた一人で帰らせたら確実にくたばる。

しんたの首を銜えて持ち上げる。

「え、ちょっと待って。今日だけは本当にやめてこれだけはああああああ!」

グダグダ言っているしんたを無視して走る。

早くこいつを休めないと悪化するだろうしな。

「おや、こじろうさんと心太さんではないですか」

丁度そこにロレンティーノが通りかかった。

おお、ナイスタイミング。

「ロレンティーノ、ゆーすけ連れてきてくれよ。説明は後でするから」

「ふむ、なにやら急ぎのようですね。わかりました、呼んで来ましょう!ええ、今すぐに!!」

大げさに翼を羽ばたかせ、ロレンティーノはゆーすけの家のほうに飛んでいった。

さて、俺も行くか。


「うう……気持ち悪い………」

「調子悪いんなら早く言え」

「いや、これは風邪のせいじゃなく……」

地面にべたーっと寝そべっているしんたの横に横になる。

「こじくーん、ぼく来たよー!」

どーんと突進してきそうな勢いでゆーすけが住処に入ってきた。

「おお、早かったな」

「わたくしが呼びに行ったのですから当然です!」

あとから入ってきたロレンティーノがゆーすけの頭の上に着地する。

「それで、ぼくどーして呼ばれたのー?」

「あー、しんたが風邪引いたみたいでな。ゆーすけなら温まるのに最適だと思って」

「まかせてー」

そう言ったゆーすけは、しんたの上にのしかか――――――

「ゆーすけ待て!」

俺の声に反応して、ゆーすけが止まる。

あっぶな……。ゆーすけにのしかかられたらしんたが死ぬ。

「お前はここ!」

しんたの後ろを尻尾でたたく。

「はーい」

ゆーすけが伏せたのを確認して、俺もしんたの横に伏せる。

「ではわたくしも」

ロレンティーノもしんたの横で丸くなる。

これで温かくなるだろ。

「おお……ぬくい……」

……寝言か?

皆で横になってるところを想像しつつ和みました


次は夕さん!

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