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何してても暑いんだもん


最近暑い日が続いてるなー、と。

毛がある分、ゆーすけたちは辛そうだ。


あつーい。

暑すぎるよー。

おなか上にして冷たい床の上に転がってもまだ暑いよぉ。

ごろごろごろ…廊下の端まで行って、またごろごろごろ。

「ゆーちゃん何してるの?」

あー、ゆめのちゃんだぁ。

ゆめのちゃん、暑いよー。

足の上にこてんとあごを乗せると、ゆめのちゃんは持ってたうちわでパタパタしてくれた。

涼しー。ゆめのちゃん、大好きー。

ゆめのちゃんはね、ぼくのうちの人で飼い主の人。

ゆーすけって名前つけてくれたのも、ゆめのちゃんなんだよ。

「今日は遊びに行かないんだ?」

うん、の代わりにしっぽを振る。

ぼくがよく遊びに行ってるのをゆめのちゃんは許してくれてるんだぁ。初めてね、あの時は勝手に遊びに行ったんだけどね、うちを出たときにちゃんと帰ってきたからなんだって。

うふふ、ぼく偉いんだぞー。

「ゆーちゃんはおうちがあって良かったねー」

うん、うん。

うちわも好きだよ!

「これだけ暑かったら、野良猫たちは大変だろーね…干からびちゃうかも」

うん、うん、う……えっ!

「お水入れてあげようか……って、あれ? ゆーちゃん?」

た、た、大変だぁ!

庭に出れる窓からジャンプ!

おかあさんのお花を踏まないように走って走って家を出た。

うう、足の裏暑いぃ…。

えっと、えっと、この時間はどこにいることが多いっけー?

干からびないでー!こじ君!しんた君!






「こじ君!」

見つけたー!

こじ君はお気に入りの木の上で枝におなかをつけてのびていた。

しんた君もいっしょ。

「こじ君、しんた君ー」

ぼくはどんなに頑張っても木に登れたことがないから、精一杯背伸びしてこじ君たちを見上げる。

「ゆーすけ。どうしたんだー」

「しんた君、大丈夫ー!?」

へ?としんた君は首を傾げる。

こじ君はのびたままであくび。

「ふたりとも干からびてないー!?しっぽとかカラカラになってないー!?」

ふたりがカラカラになっちゃったら、ぼく遊び相手いなくなっちゃうよー。

「なぁ。ゆーすけ…お前何を吹き込まれたんだ。どうせロレンティーノあたりになんか言われたんだろ」

「違うよぉ。ゆめのちゃんがね、暑いと野良猫は干からびちゃうって言ってたんだもんー」

しんた君がこじ君をつつく。

「ゆめのって誰」

「ゆーすけの飼い主。たまに食い物くれる」

もぉ!ぼくの話聞いてよ!

それで下りてきてよ!

「言葉の綾ってやつだろ。ほんとに干からびたら大変だぞ。二丁目の猫が全滅じゃねーか」

それ困る!

遊び相手いないの困るー。

「あーもー泣くなバカ。ゆめのも余計なことを…」

ほんとに干からびないってことが分かったのは、もうちょっとしてからだったよ。

ゆめのちゃん、犬騒がせー。



次は緋絽さん。

ロレンティーノ出なかったから、出番をあげてください。

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