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30歳までに結婚していなければ、そのときは

掲載日:2026/06/01


「30歳までに結婚してなければ、結婚しよう」


 そう言われたとき、俺は、彼女に間違っているぞ、と言い放った。


「いやいや、平均はそのあたりでしょ」


「平均に騙されるな。平均年収が嘘なように、平均結婚年齢なんて嘘だ。冷静になれ、昔みたいに、18歳とかで結婚する人が減って、30代、40代で結婚する人が増えているんだ。最頻値は、26歳のままだ。よって、クリスマスケーキ論は、現代にも残っている。従って、今、結婚しよう」


 男だって、27歳の結婚が多いんだ。平均はすべてをだます。平均より中央値とニーサをこするやつらは言ってきた。結婚も同様。

 30歳手前から婚活すればいい、なんて考えていたら、一瞬で、売れ残り行き遅れになってしまう。


「あれ、26でいいんじゃない」


「大丈夫。大丈夫。結婚なんて紙一枚だから。先に結婚しておこうよ。結婚式も子どもも作らなければ、お金はかからないよ」


 俺の18歳からの収入を、財産分与してもいい。そういう覚悟だから。まぁ、はした金だろうけど。


「でも、結婚したら、扶養は受けられるの」


「細かいことはやめよう。結婚は勢いだ。何も見ない。さあ、結婚平均年齢をもっと下げよう」


 あとで、結婚制度を完全に調べ尽くしておこう。


「少子化のために結婚するぐらいあり得ない」


「少子化なんていい。俺は子どもがいなくても、君といたいんだ」


「でも、結婚制度いらなくない。愛に、法律なんていらないよね」


「事実婚なんて、同棲カップルと何が違うんだ。俺は、結婚に夢見る少年だぞ」


「ウェディングドレス」


「今、着よう。」


「お金ないでしょ。というか、振り袖の前に、ウェディングドレスは嫌」


「そうだな。そんなブルマの前に、ショートパンツを履くみたいなの嫌だよな」


 スク水はワンピースからセパレートに戻ったが、なぜかブルマは帰ってこない。本物のブルマは、もうない。


「君は何を言っているの。死にたいの」


「君とともに」


「ひとりでお願い」


 僕はお墓を先に準備しないといけないことに気づいた。

 そうか、結婚を先取りするならば、墓場も先に作っておかないと。先取りすることを学んだチンパンジーです。


「僕と君のお墓を準備しておかないと」


「君の頭のなかで、何があったか少し分かる自分が怖い」



 僕は、彼女と結婚した。

 大学生で、結婚指輪をつけるという超勝ち組的なことをしたいという夢が叶った。

 全く、女の子なんて簡単に落ちるな。たかだか、永遠の愛を誓うだけでいいんだから。

 俺の将来なんて、どうなるかも分からないのに。

 賢い女子は、だいたい人生の結論が出たところで、男を捕まえる。医者や弁護士や大企業や成功した起業家を、ゲットするんだ。

 将来性よりも、終わった過去の積み重ねを見るんだ。



 さて、年収400万目指して頑張るか。

 どうせ資産は、大量にあるし。金貨にして、すべて墓の下に埋めたけど。

 よーし、普通のラブラブ生活するぞー。二週目は失敗しないので。人間、30まで生きれるかも分からないし、今を楽しむぜ。







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