32 アフィフさんとのお別れ
ラーマ・ヤナ舞踏のキャスト全員が並ぶ中、司会の男女がアナウンスします。
「フォト・タイムです」
その言葉と共に、前列の赤いヒジャブを被ったおばちゃんたちが、ラーマ役の男性に駆け寄って一緒に写真を撮ってもらっています。推しなんですね。
観客が続々と舞台に上がっていきます。
我が家も、これは面白そうと後に続いて舞台に上がりました。
ラーマとシータと一緒に写真を撮ってもらいます。「スマホ貸しなよ」と知らないお姉さんが家族の写真を撮ってくれます。素直にスマホを渡す警戒心ゼロの日本人です。
きれいどころの真ん中に娘が入り写真を撮ります。
後ろで暇そうにしている子供たちを見つけて、一緒に写真を撮ってもらいます。小学生くらいの子供たちが髭付けられて、夜の9時過ぎまで働かされているよ。でも、可愛いんだな、子供たちが。
だんだん、お客さんも捌けてきました。
混む前に劇場を出ましょう。
暗闇の中、隣接するレストランを抜け、ライトアップされた寺院がよく見える川の手前のスポットへと進みます。
あいにく、池に水はなく、水面に映る寺院は見られませんでしたが、それでも幻想的な景色に酔いしれました。
他のお客さんも絶景ポイントに集まりだしたので、ここも先に退散します。
駐車場に戻ると、アフィフさんが「こっち、こっち」と手招きしています。
21:20を過ぎていました。
出口は、帰りの車で混み始めています。
なるほど、車を確保しておかなければ、帰るのに苦労しそうです。
「ショーはどうだった?」と、アフィフさんが尋ねます。
「ビューティフル!」と、なんの捻りもない答えでしたが、アフィフさんは、そうだろう、そうだろうと、ウンウン頷いています。
「明日は、日本に帰るのだね」とアフィフさん。
「夕方の飛行機に乗って、ジャカルタ経由で帰る」と伝えます。
「空港まで乗せていこうか」
「鉄道を予約しているから、だいじょうぶ」
心配してくれるアフィフさんですが、さすがに搭乗時間に間に合わないことがあったら大変ですからね。鉄道を予約しているのは、嘘ではありませんし。
22時過ぎにホテルに着きました。
アフィフさんとも、今日でお別れです。
お土産にいただいたルドラクシャ(菩提樹の実)のブレスレットを付け、写真を撮りました。
「また、インドネシアに来た時には、私を呼んでください」アフィフさんは笑っています。
「もちろん」と固く握手をして、別れました。
ここに書かれているのは、令和7年7月から9月にかけての情報です。渡航される方は、入国審査等の手続や必要な書類、イベントのスケジュールが変更されている可能性がありますので、必ず最新の情報を確認してください。ネット上の古い情報に注意してね。




