25 コピ・ルアクをいただく
ジャコウネコ(ルアク)のコーヒー(コピ)を販売する「Kopi Kalasan」というお店に着きました。
さっそく、日本語が堪能な儲けてまっせ的な店主が、コピ・ルアクの特徴や製法を、コーヒー豆を手に説明してくれます。
コピ・ルアクは、ジャコウネコが食べた未消化のコーヒー豆を洗浄・焙煎して作ります。ジャコウネコは、品質のよい豆しか食べないし、豆は体内で発酵し、美味しく生まれ変わるそうです。
ジャコウネコの糞を、コーヒーに見立てて飲むものかと思い込んでいた自分の無知さが恥ずかしい。
ひと通り説明が終わり、アイスコーヒーを注文して飲みました。
ソファーに座り、くつろいで飲む冷たいコーヒーが、身体にしみわたります。
「美味しいでしょ、日本でも評判ですよね」と店主が、目の前のモニターを点けます。録画してある日本のグルメ番組が映し出されました。
「これが、100グラム17,000円のコーヒーですか! では、ひと口いただきます……う~ん、美味しいですね」とリポーターが話しています。
もちろん、コピ・ルアクを日本で紹介している番組なのですが、来るよね、これ。店主の罠だよね。日本での価格を言ってたもんね。
案の定、アイスコーヒーを飲み終えたタイミングで、いくつもの箱を携えた店主がやってきました。
「お土産用にきれいな箱が付きます」
アラビカ豆とロブスタ豆どちらも3,500円ですが、3袋だと10,000円にするそう。ATMの限度額が11,250円の世界で、10,000円とは高額です。
でも、カミさんは「日本では1袋で17,000円もする」と刷り込まれています。
目がキラキラしている。
追い打ちをかけるように「クレジットカードも使えるし、日本円も使えるよ」と店主が言います。
念のためにと両替用の現金も持ってきていますからね。日本のバア様へのお土産に3袋お買い上げです。
アフィフさんは、店の隅でコーヒーを飲みながらニコニコしていました。
店主の案内で、店内の装飾品を見せていただき、店先で飼われている「モチ」という名のジャコウネコをからかい、店を後にしました。
店主は「さよなら、さよなら、さよなら、もうすぐ外は白い冬」と、オフコースの「さよなら」を歌っています。
今は夏だし、インドネシアでは雪降らないでしょ。
辺りは、すっかり暗くなっていました。
ホテルに戻りながら、アフィフさんと明日の出発時間を相談します。
もともと午後早い時間にバスで行こうとしていたから、13時にホテルにと伝えますが、日中は暑いし、夕陽を見るなら15時出発で間に合うとアフィフさんは言います。いや、14時に。15時でだいじょうぶ。そう?
そこまで言うならと15時に迎えに来てもらうことにします。料金は、IDR 500,000(約4,500円)、6時間以上の拘束だから仕方ないか。
19時、ホテルに戻りました。
ここに書かれているのは、令和7年7月から9月にかけての情報です。渡航される方は、入国審査等の手続や必要な書類、イベントのスケジュールが変更されている可能性がありますので、必ず最新の情報を確認してください。ネット上の古い情報に注意してね。




