19 ボロブドゥールで話し掛けられる
4人乗りのスクーターと並走しながら、車はボロブドゥールに向かいます。
大きい子が立って、お父さんが運転して、小さい子が背中にしがみつき、お母さんが挟むファミリー仕様は、見るからに、危ない。
KlookからWhtsAppに「明日の 7:00 にジョンブラン洞窟体験の迎えにいきます。今晩、ドライバーから連絡があります。今日のお詫びに、パンガーパイン体験をサービスします」と連絡が入りました。
断る理由もないので「それは、ありがとう」と返事します。
ボロブドゥールには、9時前に着きました。もちろん、朝食抜きです。
ブディさんに案内されて入場します。
機関車型の連絡バスに乗って、グループの待合場所まで向かいました。
なんとか予約の回に間には合いましたが、家族の機嫌は悪いままです。特に娘の機嫌は、すこぶる悪い。
バスを降り、サンダル(ウパナット)を受け取り、自分の番号が呼ばれるまで待機します。
ブディさんは、車で待っているよと引き返していきました。
遺跡を目の前にすると、それは大きく、壁一面のレリーフは圧巻のひと言です。ガイドさんの後について、登っていきます。
円壇に着いたところで、20分の自由時間となりました。
娘の機嫌は直らず、ひとりで先に進んでは、写真を撮っています。
困ったねえ、と後ろからついていくカミさんとわたし。
そのとき「日本の方ですか」と日本語で声を掛けられました。
振り返ると、ニコニコ笑っている丸顔の浅黒い男性が立っています。
「少し、いいですか」と話を始めました。
その男性、インドネシアの方ですが、日本に住んでいたことがあるそうです。高知県で漁船に乗って働いていたと話します。今は、ジャカルタで日本語教室を開いていて、今日は、生徒さんと一緒に遺跡見学に来たとのこと。
後ろにいる青年3人が生徒さんなのでしょう。先生は、青年たちに「何か聞きたいことはないか」と尋ねています。
当然、日本語で質問があるだろうと待ち構えていたら「英語でいいですか」と先生が言う。なぜ?
ここは、娘の出番です。
娘と青年が、英語で何やら話しています。わたしとカミさんと先生が、ニコニコと見ています。
5分ほど話し込んでいます。自由時間が……
「ごめんなさい、集まる時間になってしまうので……」と切り上げ、「日本で待っているよ」と手を振って別れました。
娘に話を聞くと、青年は同い年の大学生で、日本で働きたいと話をしていたそうです。
青年の英語はとても上手かったよと、娘は嬉しそうに話します。
よかった。機嫌が直っています。
残りの時間で円壇を急いで廻り、集合場所に戻ります。同じグループのメンバーを待たせてしまったかと思ったら、一番先の戻りでした。
遺跡を降りて、ツアーは解散となります。
我が家は、ガイドさんと一緒に写真を撮り、改めて遺跡を一周します。
公園内を散歩し、出口前にあるミュージアムに入り、お土産やさんでサンダル2足を値切って IDR 150.000(約1,350円)で買います。
13時にブディさんから「先生、まだボロブドゥール寺院にいらっしゃいますか?」と日本語でメッセージが届きました。
待たせて、ごめんなさい。
先生じゃないけどね。
ここに書かれているのは、令和7年7月から9月にかけての情報です。渡航される方は、入国審査等の手続や必要な書類、イベントのスケジュールが変更されている可能性がありますので、必ず最新の情報を確認してください。ネット上の古い情報に注意してね。




