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インドネシアで伸びきって  作者: ことぶき神楽
9月6日

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17 インドネシアでトイレに入る

 ホテルのトイレに入ります。

 このホテルは、トイレットペーパーが備え付けられているので、使って流せるようです。


 持ち物チェックのときも書きましたが、インドネシアでは、普通トイレットペーパーは使いません。

 どうするかと言うと、バケツに入っている水を手桶ですくって、左手でお尻を洗います。ホテルやモールでは、さすがにバケツではなく、シャワーのような奴が備え付けられています。


 そのシャワーのような奴が、ここにいます。


 庭に散水するホースのようにノズルが付いています。

 手に取り、引鉄を引いてみました。

 ジュポポポッと勢いよく水が発射されます。あまりの勢いにちょっと腰が浮きます。

 これは、散水を一条に絞ったときの出方です。いや、それ以上、高圧洗浄機ケルヒャーに近い。


 さて、どう使うものか、トイレに座って考えます。

 まずは、前から攻めるか、後ろから狙うか。

 この問題は、ネット検索でも正解が見つかりませんでした。「人による」そうです。


 前からの発射は、障害物はあるにせよ狙いやすいと思われます。ちょっと、どけてあげればよい。

 後ろからはどうかと、試しにノズルを後ろに回してみますが、狙いが定めにくそうです。万が一、狙いが逸れ、この勢いで障害物に直撃でもしようものなら、ちぎれてしまうかもしれません。

 危険すぎます。

 前からと決めました。


 慎重に狙いを定めて、引鉄を引きます。

 ジュポポポッ!

「あうっ」と、あやうく声が出そうになりましたが、大人なので堪えます。

 ゆっくりと引鉄を戻しました。

 危ない、危ない。水流は下から上へと向かっているので、慌てて軌道を逸らすと水は宙を舞い、トイレは水浸しになります。空港のトイレがびちゃびちゃだったと、家族から報告を受けています。


 第一打は、いきなり、真芯を捉えてしまったようです。

 狙いをわずかにずらして、再び引鉄を引きます。

 ジュポポポッ!

「うふっ」ダメだ、勢いに耐えられそうにありません。

 前からアタックするのは間違いなのかもしれません。


 後ろからも試してみます。

 ジュポポポッ……ジュポポポッ……うまく当たりません。

「あふっ……」障害物に当たりました。


 そのとき、衝撃と閃光が身体を貫き、正解がこの身に舞い降ります。

「使っていない左手だ!」

 繊細な場所で受け止められなくても、手ならば勢いに耐えらます。

 左手を使い、後ろから発射された水を受けとめます。勢いを削いだ水で、ちゃぷちゃぷと洗うのではないか。そうに違いありません。


 しかし、これが正解だと確信しながらも、実行する勇気はなく、静かにトイレットペーパーを取るのでした。

 ここに書かれているのは、令和7年7月から9月にかけての情報です。渡航される方は、入国審査等の手続や必要な書類、イベントのスケジュールが変更されている可能性がありますので、必ず最新の情報を確認してください。ネット上の古い情報に注意してね。

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