14 こんな道路をどう渡ればいいのだ
14:45発の列車を待つ間、空港と駅を散策します。散策も堂に入ったもので、駅のバックヤードなどを見て回ります。
出発時間15分前、すでに入線している列車に乗り込みました。1番車両のシートナンバー1C、1D、2Dの席を予約してあります。
1Cと1Dの席は……進行方向に対して横向きの席でした。
向かい合わせのボックス席になっているのは、2C、2D、3C、3Dの席からです。帰りの列車も同じ席順を予約してあります。いつ、家族に打ち明けようか。
2Dの向かいの3Dには、でっかいおじさんが座っていたので、わたしが2Dに座りました。
列車は、時刻どおりに出発します。
インドネシアの田園風景が続きます。ヤシの木々が風に葉を揺らし、踏切を待つ十数台のオートバイの塊が窓の外を過ぎていきます。
庭でごみを燃やしているおじさん、トタンで囲まれた家、自転車で列車と競争する子供たち。初めての土地なのに、懐かしい思いがこみ上げてきました。
ジョグジャカルタ駅に着きました。
駅前は、ごった返しています。
通りに信号はありますが、機能していないようです。渡るタイミングを図りますが、車の列が途切れることはありません。現地の人々は、信号関係なく次々道路を横断していきます。
ネットでの知識では「道路を横断するときは、手で『待て、待て』としながら突っ込めば、車やバイクは停まってくれる」なんだそうです。いや、いや、知識では持ち合わせていても、実践はできないだろう。
渡れずにウロウロしていると、隣にキョロキョロしている地元のお兄さんがやってきました。道路を渡るつもりか。あっ「待て、待て」の手をしている。お兄さんは車道に踏み出しました。今だ、後に続くぞ。
お兄さんの後を追って、道路を渡ることができました。
でこぼこの歩道をしばらく歩くと、ホテルが見えてきました。
ホテル前の道路は、駅前通りよりは少ない交通量です。
さあ、実践のときがきました。
「待て、待て」と手をかざしながら、家族三人が道路を渡ります。嫌々ながらも、車やバイクが停まってくれました。
渡れました。
ホテルにチェックインして、2階の部屋に入ります。
ベッドの下を見ましたが、蟻はいませんでした。
こんな道路を「待て、待て」とやって渡るのだ。
ここに書かれているのは、令和7年7月から9月にかけての情報です。渡航される方は、入国審査等の手続や必要な書類、イベントのスケジュールが変更されている可能性がありますので、必ず最新の情報を確認してください。ネット上の古い情報に注意してね。




