1 インドネシアに行く理由
ことの始まりは7月上旬、大学生の娘が「夏休み中に、海外旅行に行きたいね」と、声を掛けてきた。
娘は、イギリス文学に興味があるので、そっち方面に行きたいのだろうと察し、早速、旅行サイトで調べてみる。偉いぞ、お父さん。
しかし、調べてびっくり、高いぞ、直航便。1人30万円は下らない。家族3人だと100万円は確実に突破する。LCC(格安航空会社:Low Cost Carrier)を利用して、どこかを経由すれば多少は安くなるが、乗り継ぎ18時間待ちとか、その時間どう過ごすのよというフライトばかり。
そこで「歴史を学んで遺跡とか見に行くと楽しそうだね」と矛先を変えてみる。娘は、世界史好きでもあるのです。
案の定「世界3大遺跡は……」と調べ始めた。
カンボジアのアンコール・ワット、それは知っている。ただ、タイとカンボジアとの国境紛争がきな臭い。連日、ニュースにもなってるしね。
インドネシアのボロブドゥール。これ、知らん。
ミャンマーのバガン。これも知らんし、ミャンマーか……なんか恐いイメージがある。現に、軍が仏教施設を空爆したとのニュースが流れてきた。
消去法で、インドネシアのボロブドゥールに決定です。
ボロブドゥールは仏教遺跡で、インドネシアのジョグジャカルタ(正確には、隣のマゲラン)にあるそうな。ジョグジャカルタには、プランバナンというヒンドゥー教の寺院群も世界遺産に登録されていて、一石二鳥です。
日程は、わたしと娘の都合がよい9月3日(水)から11日(木)の間で決めることにする。カミさんは、いつでも、何日間でも、だいじょうぶとのこと。
調べると、インドネシアでは9月5日(金)が「ムハンマドの生誕祭」で祝日だそう。祝日なら、さぞかし賑わって楽しいのだろうが、インドネシアって人が集まると大騒ぎになるイメージがあるので(失礼)、5日(金)を避けて現地に6日(土)から10日(水)まで滞在するスケジュールを組むことにした。
ここに書かれているのは、令和7年7月から9月にかけての情報です。渡航される方は、入国審査等の手続や必要な書類、イベントのスケジュールが変更されている可能性がありますので、必ず最新の情報を確認してください。ネット上の古い情報に注意してね。