第一章設定資料集
アルファベットがいったい何を表すのかはご想像にお任せします。
備忘録ですが凄く長くなりました。マジで長いです。
覚 悟 し ろ 。
あとちょっとシアちゃんの抱えている過去を書き連ねています。本編で深堀りするつもりはないので、気になる方はそこだけでもご覧ください。
抜けあるよ!!って言ってくださるととても嬉しいです。
なにせそう言えるってことは、作者よりも作品をじっくり舐めまわしてるってことですので。
『銀狼さんのダンジョン記録』第一章時点設定資料集
人物紹介──────
◇【Shia】-白織 藍莉-
●基本情報
・年齢:24歳 身長:148cm C+
趣味:ハンター 役割:しいて言うならば遊撃者
好きな食べ物:甘いもの 苦手な物:きのこ類と生魚
好みのタイプ:松風 冬弥
最近の悩み:配信に人が多すぎる
最高到達層:十二層
・マナ適性:氷 マナ特性:???
・特異体質:“極光秘めし御守の藍玉”
“夜闇秘めし割符の蒼玉”
・マナ総量:C マナ運用効率:A マナ制御技術:A
筋力:D 速度A 耐久D 魔術A 器用:A
主人公。膝裏まで届く超長いストレートな白髪と、薄氷のようと評される淡い水色の瞳、目を縁取る長くて白い睫毛を持つ。ダンジョン狂い。小柄。凄い童顔で、お酒買おうとすると大抵年齢確認が入る。
氷属性のスペシャリストであり、魔術は全て氷属性を扱う。
割と感性が独特で価値観も人とズレている。人に合わせる気はない。
辻救助や積極的な救援要請への応答、空から氷を纏いながら舞い降りる姿、少女のような顔から繰り出される何かを憂うような無表情、そしてなにより“声”により、隠れファンが大量にいる。
なおSNSはまったくやらないために、配信が見つかることはない。
一章終盤で配信が見つかり、隠れファンたちが歓喜したことは言うまでもない。
深層たちの間では“銀狼”の名で通っている。隠れファンにもその名で通っている。
実はお嬢様設定。
●背景・経歴
ハンターなりたての駆け出しから二年間。第五層まではハンターズクランに所属。
クラン“夜空の輝剣”の遊撃者を務めていた。
当時からコミュニケーションが少々苦手で、口下手無表情ではあったが、クランメンバーに対しては、かなり感情を表現する方であった。
夜空の輝剣の中では最年少であり、みんなの妹分。
しかし第五層の小さなダンジョン街を拠点に、三か月ほど周囲のランドマークの攻略をしていた際に、徘徊型の地帯主レベルの魔物の、さらに異常個体によって街が襲撃にあう。
その際に命以外のほぼすべてを失い、それからは階層主討伐や未攻略ランドマーク攻略戦、迷宮災害発生時のダンジョン街防衛戦などの大規模攻略作戦以外は、全てソロで活動している。
仲間と共に戦うこともできず、ただ守られて逃げるだけだった経験が、シアをダンジョン狂いの死にたがりへと変貌させたが、しかし幸か不幸か、ハンター活動に狂うようになってから、その才能を開花させ、急成長。
またトウヤや他のメンバーからの『生きろ』という言葉が半分呪いとなり、本質的には死に場所を求めながらも最後まで出し切るまでは足掻くという、半ば矛盾し拗らせた状態になっている。
夜空の輝剣時代から配信をしており、理由はメンバーとの思い出を残したかったから。しかし夜空の輝剣が全滅した今、配信する理由はない。
それでも配信を続けているのは、自覚はないが当時の思い出にすがっているから。
みんなで考えた個人個人のステッカー(サイン付き)を一人で作って、それをドローンに七人分貼り付けている。しかしサインの筆跡が真似できず、自分の丸文字で書かれたサインにすこしもやもやするものを覚えている。
夜空の輝剣全滅を機にダンジョン狂いになったが、その影響でどんどん実力を伸ばしていき、ハンター歴四年になった頃には下層を突破し、深層であり当時最前線である十一層に足を踏み入れた。
深層入りしたハンターの中では、ぶっちぎりの年少。というか最年少記録をひそかに更新している。本人は全くそんなこと知らないし、ギルドも秘密保護の観点から公表できないので、本当にひそかに歴代記録を更新している。
ちなみにシアはダンジョンに潜っていれば勝手に才能を開花させていた。
最初からソロで活動していればもっと早くに強くなっているので、成長の観点で見れば、シアにとって夜空の輝剣は足枷でしかなかった。
一か月前ほどから、乱高下する第二層のマナ濃度に疑問を持ち、ロロテアを拠点に活動していたところ、一章のダンジョンの異変に巻き込まれることになる。
本来よくいるのは深層。それも最前線にいることが多い。
また下層である第九層の湖畔のダンジョン街“ルクセント”に自宅を持っている。
月に数回実家に顔を見せてに行くが、それ以外は基本ルクセントの自宅で過ごしている。
もし見たい方が多ければ、どこかでシアちゃんの過去編もするかも。
●機材類
・マナドライバ
腕輪型の親機と指輪型の子機に分かれた装備品型タイプ。
特注品であり、とある魔術研究所に依頼して製作された規格外の逸品。
演算処理速度や術式起動速度、負荷軽減に特化している反面、一般的なマナドライバのドライバコアに搭載されている魔力波形調整機構が最低限しか積み込めておらず、本人の技量によってカバーする必要があるピーキーなドライバ。
・ドローン
ギルド認定を受けた企業の市販品。無改造。ちょっとお高め。
クラン“夜空の輝剣”に所属していた当初、メンバー八人でお金を出し合って買った思い出の品。
クランメンバーを表すステッカーが貼ってあるが、これはシアが後々貼ったもの。
そんなことしてもみんなは戻ってこない。
●使用魔術
・氷穿 改造済
製造元:ギアシオテック
魔術区分:氷属性汎用攻撃魔術(下位)
シアの主力魔術。戦闘中の八割ほどはこれを使いながら戦う。
元は尖った氷を生み出し射出する魔術だが、改造の末生成した氷を炸裂させる操作も可能となった。
使用者の技術によってさまざまな形に成形できる、圧倒的汎用性を持つ。
氷属性のマナ適性を持つハンターが、まず最初に手に取り、そして死ぬまで使い続ける完成された一品。
その歴史は七十年ほど。あまりにも汎用性が高いため、下層(八層以下)を主に探索するハンターですら、これしか使わないという者もいるほど。
・絶対零度 改造済
製造元:ギアシオテック
魔術区分:氷属性広範囲攻撃魔術(上位)
同じくシアの主力魔術。広範囲殲滅や、一撃の火力を重視する際にはこれを使う。
改造によって成形する演算が可能となっており、ビーム状に成形することが多い。
氷属性上位魔術の区分に属する魔術で、消費するマナの量が多い。
しかしシアはその消費マナを、自身の圧倒的マナ運用効率によって踏み倒し、連発すら可能としている。
最大効果範囲は半径二十メートルほど。
これと氷穿さえあれば氷属性の術師は活躍できる。それくらいギアシオテック製のユニットが優秀。
・極星
製造元:白織藍莉(本編では流したけど何気にえげつないことやってる)
魔術区分:なし
シアの数多ある切り札の一つ。絶対零度よりもさらに広範囲を殲滅できる。
本来術師が六人がかりで組み上げるような、超々高精度なマナ操作が要求される、難易度と効果がぶっ壊れた必殺技。
座標固定により効果範囲を絞り、威力を上昇させることができる。一章内ではこれによって黒竜&黒狼に威力を集中させた。
個人製作の魔術演算ユニットのため明確な区分がないが、分類するならば間違いなく氷属性最上位儀式級魔術。
座標固定による限定をせず無差別に発射した場合、最大効果範囲は半径五百メートルにも及ぶ。
なお実験した島は今も凍り付いているし周囲も海の底までの氷の球になっている。
シア曰く『隕石と涙をかけた素晴らしいネーミング』らしい。
・氷精の舞踏 改造済
製造元:フェアリアル
魔術区分:氷属性機動補助魔術(中位)
シアの空中機動、防御を支える重要な魔術。
一度だけ許容できるレベルまでのあらゆる衝撃を受け止める氷の足場を生成、また身体能力の補助、姿勢制御の補助、疑似的なスラスターを全身に付与する。
改造により、足場を踏むたびに時速1160キロメートルまで加速できる仕様になっている。流石に最高速度に至るまで踏み続けることはない。
魔術の対象が足だけでなく全身であり、そして効果によって演算箇所が分かれていないという仕様をうまく使い、とある人物が防御手段として使い始めた。
なおその人物はSNSをやっておらず、人との会話も最小限なことが多いため、この事実が広まるのは一章が終わってから。
スラスターも活性化した氷属性のマナである都合で、これにも一応極微量のダメージが存在している。ゲームなら縛りプレイしてる変態がいる。多分。
・雪月花
製造元:雪代薬理
魔術区分:氷属性即時治癒魔術(上位)
治癒魔術。かすり傷程度ならアンプルで治癒するが、深い傷や出血がひどい場合、欠損などはこの魔術を使用する。
氷属性の治癒魔術はどれも基本的に同じで、治癒力を持った氷で患部を凍てつかせ、それが溶けながら治癒していくという流れ。
作中で言及された通り、患部を氷で覆うため、感染症やさらなる傷の悪化を防ぐことができる。
また止血も容易であり、そこが氷属性治癒魔術の長所。
とあるルーキーの少女曰く『かけられると冷たいのにあったかい不思議な感覚になる』らしい。
・銀華流転
製造元:雪代薬理
魔術区分:氷属性持続型治癒魔術(上位)
おそらく作中で名前しか出てきてない持続型治癒魔術。
特殊な魔術であり、発動中は常にマナを使用し、マナドライバの処理容量も圧迫することになる。
効果範囲は最大で半径二十五メートルほど。限定発動で効果を向上させることができる。
これもなかなかにぶっ壊れている魔術であり、持続型治癒魔術の区分に入るくせに治癒の過剰分は対象者の周囲に浮遊し、攻撃を受けると瞬時に活性化して氷の結界となる。
また範囲内にいるものの体表にマナが浸透し、身体が頑丈になる。
全体リジェネ兼防御バフ兼シールド付与。集団戦で使うと凄く喜ばれるらしい。
●特異体質
・極光秘めし御守の藍玉
精霊である氷狼ウォルフェンの因子をその身に取り込んだ白織佳澄。
その直系の子孫である白織家に代々遺伝する、氷狼ウォルフェンの力。
八十年前に授かった佳澄が代々繋いでいる教えに曰く『見通し、見透す力』。
本来視認できないマナを視認できるようになる。
その代わりとんでもない情報の嵐で殴られることになり、常時発動は人間には不可能とされている。
白織佳澄はこの瞳の制御方法を確立し、代々白織家につないできた。
発動すると瞳が藍色に染まり、完全開放された状態になると、瞳孔が白く染まる。
作中で使用した描写はないが、完全開放された状態に限り、見たマナの制御権を無理やり奪い取って自分のものにできる力がある。
・夜闇秘めし割符の蒼玉
概要は上記と同様。
曰く『見据え、見越す力』。
圧倒的な視力、動体視力、視界の情報処理速度、空間認識能力、高精度の未来予測の視覚化能力を得る。
発動すると瞳が青色に染まり、完全開放された状態になると、瞳孔が黒く染まる。
作中では主に視力の向上の面が描かれたが、完全開放されている状態の場合に限り、見た者の視線を操作できる能力がある。
どちらも強力な反面、かなり脳を消耗する。
また白織の人間が生まれつき目が良いのは、どちらが遺伝したにしても潜在的に瞳の能力が宿っているから。
本来は上記の内一つしか遺伝しないはずだったが、双子の妹である雛奈から夜闇秘めし割符の蒼玉が突然変異的に藍莉に移ったために、二つの瞳を持つこととなった。
そのことに関して、雛奈は一切恨みを抱いていない。
ただでさえ生まれてからは制御が効かず、成長とともに制御する方法を身に付けていくはずの能力を二つも持ってしまったがゆえに、幼少の藍莉は長い事目隠しを取ることができず、周囲の助けを借りながら生活していた。
やっと目隠しがとれたのは中学二年生の頃。
藍莉がコミュニケーションが苦手なのには、幼少のころから目隠しを取ることができずに誰かと遊ぶという経験があまりなかったことにも由来する(そもそもの本人の気質もあるが)。
雛奈は一人では危ない姉を常にそばで支え続けた結果拗らせた。凄く拗らせた。
藍莉の一番目のファンであり、重度のシスコンである。
●所有武装
・夜断ちの彗星
主武装として右手に握る短剣。
ハンターを始めた当初握った短剣を、何度も何度もアップデートを重ねた結果作られた一振り。
八年間シアとともにダンジョンを駆け抜けた、正真正銘相棒と言っていい存在。
今もグリップだけは、当時使っていたものと同じものを使っている。
“斬撃強化”の特性が付与されている。
使いすぎてマナが蓄積され、伝導性が跳ね上がっている。
・夜空の輝剣
ハンターズクラン“夜空の輝剣”リーダーであるトウヤの大剣の刃を使い短剣にしてもらった、シアの左手に握られる短剣。
絶望の中、シアを逃がすために最後まで立ち続けたトウヤが守り抜いた、メンバーみんなで買った大剣、ブローチ、集合写真が入っていたロケット。
欠けた大剣の刃を使い、装飾に光を失ったブローチをあしらい、ロケットに刻まれていた模様と同じ模様を柄に彫った、過ぎ去った思い出の詰まった一振り。
“絶対不壊”の特性が付与されている。
シアの武装の中で、ぶっちぎりで一番弱い。
◇切り札たち
・天白
大太刀。
十二層に足を踏み入れた後に作った、シアの武装の中では一番新しい魔装。
素材に十二層ランドマーク“幻の白坑道”地帯主“白坑道の地竜 カーレイン”の背から採れる“幻白晶”を使っている。
“ ”の特性が付与されており、硬度や実体非実体を問わず斬撃を刻み付けることができる。
斬るためには視界を閉ざす必要があり、瞼を閉じていない限り刀身は実体化せず、幻の状態でしかない。
・無明の大鎌
大鎌。
第九層ランドマーク“忌まれし影たちの霊廟”地帯主“六つ鎌蟷螂 ペルペンティア”の鎌から作られた魔装。
“一閃六撃”の特性が付与されており、一振りにて六回の衝撃を命中した対象に与える。
見た目の割に軽く、まるで実体がないかのように振るうことができる。
・サンドリックの大戦斧
大斧。
第十一層バイオーム“百獣の荒野”地帯主“獅子王 サンドリック”が持っていた大斧。魔装ではなく、素材が特殊な武器。
燃え盛る炎の力をその身に宿していた獅子王の加護が付いており、振るえば渦巻く炎が現れる。
氷属性の魔術とは少々相性が悪いため、あまり使うことはない。
・エルヴニールの双薙刀
多分薙刀。
第十一層バイオーム“古牢の血戦場”地帯主“呪血の竜王 エルヴニール”が、さらに異常個体となった個体の爪、角、牙、骨、血、魔石を使って作られた、禍々しい魔装。
“血呪”の特性が付与されており、傷を与えた相手の生命力を段々と奪っていく。
使用するには誰のものでもいいから血を吸わせる必要がある。
・星獣の隕鉄槌
大槌。
第二層ランドマーク“隕鉄の窪地”地帯主“鉄纏いの星獣 エルメーン”の心臓から少量採取される“無窮の隕鉄”を大量に精錬し、純度ほぼ百パーセントになったそれらを、大槌の形にした魔装。
“重量増加”の特性が“付与されており、その総重量は二トンを超える。
とにかく重さを追求した一振りで、シアもまともに振れない。そのため落下しながら叩きつけて無理やり運用している。
・貪食茨の斧槍
ハルバード。
第八層森林地帯に自生する“貪食の大樹”の異名を持つ魔物、ヴェンレードのツル状の茨をあしらった、特殊機構を搭載した斧槍。
“起動”という言葉によって茨を封じている機構のロックが外れ、血を啜る茨が最も近い位置にある生物、つまり所有者であるシアの身体に巻き付く。
啜った血とマナを混ぜ合わせ、血の刃として射出する機構により、遠距離攻撃を搭載した斧槍。
使用するたびに血が吸われていく。普通に茨は痛い。
・竜滅の執行剣
大剣。
第八層ランドマーク“竜の処刑場”地帯主“呪剣の執行者 エルザ”の持っていた巨大な大剣を加工しなおし、シアのサイズに合わせた魔装。
“竜滅”の特性が付与されており、竜種に対しての特攻兵器。
竜の傷口に当てると、内側から竜の身体を蝕んでいき、そのマナを喰らい尽くしていく。
元となった大剣の特性を増幅させており、さらなる力を得ている。
●他のいろいろ
※設定は作中に活かしてるもの、小話はフレーバー的なものです。
小話と没設定は制作秘話みたいな感じで読んでいただければ。
◇細かい設定
・四六時中マナによる索敵を行っている
夜中の襲撃の経験から、起きている時も寝ている時も、たとえ気を抜いて甘いものをたくさん食べている時ですら、常に索敵は欠かさない。
特に後ろに対しての注意が凄く、基本的に誰かと歩くときは自分が後ろに行くし、背後から何かが近づいてくると、目に見えて警戒し始める。
・夜全然寝れない
理由は上と同じ。
物音に凄く敏感だったり、単純に悪夢で目が覚めたり。
夜中シアちゃんの部屋に侵入すれば、抱き枕に必死にしがみつく様子が高確率で見ることができる。
がしかし、ドア開けたら気づかれる上、寝ぼけている状態のシアちゃんは自動戦闘モードのため、加減がない。普通に死ぬ。
特に夜中の侵入は無条件で排除対象。言葉も聞こえていない。
一回テントに侵入した灯ひなた氏は殺されかけた。
寝起きぽやぽやしているのは寝れないから。その気になれば寝ずに一週間くらいは動けるが、よっぽどじゃないかぎりパフォーマンスが下がるのでしない。
・甘いものが凄い好きで大食い
ほとんど日常生活で甘いものしか食べていない。
それでも全く太らないし、身体に何か支障をきたすこともない。
生きているだけで無意識的に自罰の念でストレスがたまり続けているのに加え、瞳の能力を解放せずとも潜在的に常時発動しているので、人よりも情報の処理量が多い。
また常時マナによる索敵を行っているために、エネルギーの消費が速い。
そのエネルギーを補給するために、大食いで大量の糖分を必要としている。
・あまりにも方向音痴
幼少の頃、ほとんどを家の中で過ごし、また視界を閉ざしたままの生活だったために、道を覚えるという必要がなかった。というか経験がない。
さらに重度のシスコン雛奈がどこへ行くにも着いてくるし、雛奈が先導してくれるので、まったく道を覚えられない。
空間認識能力は非常に高いのに、すぐに道に迷う。
あと好奇心に負けて色んなものを見て回る癖があり、そうこうしているうちに迷子になってしまう。
これは小さい頃ずっと目隠しだったから。
・すごくめんどくさい女
もう喪失を経験したくないという思いから人と距離を取ろうとするが、しかし自分という存在をどこか許して認めてほしいという気持ちもある。
そのため割とめんどくさいメンタルしてる。
存在を認めたら自罰的な意識で勝手に落ち込むし、逆に距離取っているとやっぱり自分はって落ち込む。
なんなら。クラン時代を連想すれば勝手に落ち込む。メンバーに似た人を見かければ懐かしい気持ちになり、そしてそれが手から零れ落ちたものであることを実感し落ち込む。
クランメンバーの存在を意識しないようにすれば勝手に何忘れようとしてるんだって自罰的になる。
他にもいろんな要因で落ち込んでる。曇らせの権化みたいな存在。
多分もうなにしても落ち込む。誰か曇りを晴らしてあげて欲しい。
・大人数の前だと内心めっちゃあわあわする
コミュ障。内向的。口下手。
誰かの前で何かを話す経験が皆無。もはやそういう生物。
無表情の裏では割とずっとパニクってることが多い。気づかれないが。
・共感能力が低い
なんでも自分基準で考えてしまうため、基本的に誰かに共感することができない。
なんでなんでと誰かにぶつけることはないが、こうすればああすればと内心思うことも多く、はたから見れば地獄道を平然と“普通”だと考えてしまう節がある。
死にかければ強くなると思っているタイプ。実際死にかけまくって強くなったため、シアの中ではそれがある程度正しいという認識。
もちろん常識が皆無というわけではなく、あくまで基準がバグってるだけ。
『殺す気でおいで。殺してあげるから』くらいは平然と言う。しかも実際殺意マシマシの凶悪コンボを模擬戦で数々繰り出してくるし、致命傷以外なら平気で腕消し飛ばしたり狙ってくる。
心臓が止まらなければどんだけやってもいいと思っている。治癒魔術が万能ゆえの弊害。
一流の技術者は一流の指導者とは限らない。絶対上司には欲しくない。
というかシアちゃん自体、眺めてる分にはいいけど関わるにはちょっと厳しい。
・配信タイトルが適当
作中でも描写したが、基本的に#番号というあまりにも適当なタイトル。
夜空の輝剣時代、つまり記録として残していた時の配信タイトルは、しっかりと番号の後に何をするのかを記載していたが、夜空の輝剣が全滅した後からはただ惰性と配信していることによってある程度の安全が保障されるからが理由のため、タイトルもつけることがなくなった。
創作だからこそ許されてる存在。シアちゃんはたぶんそんな子です。
二十四歳にもなって中身がとことん子供なんですよね。一番のお気に入りです。
◇小話
・モチーフは狼……ではなく“雪豹”とあと“エーデルワイス”
実は“銀狼”という異名がある設定もあり、なんならタイトルにもなってますが、シアちゃんのモチーフは雪豹です。
あとエーデルワイス。花言葉は“尊い記憶”、“勇気”、“大切な思い出”。
なおシアちゃんが強い魔物に立ち向かう時は、勇気じゃなくて心の底にある『もしかしたらこいつ相手なら死ねるかも』の気持ちが強いです。
前を向く勇気は全くないですね、この子。
タイトルに星系の言葉が散らばっていますが、これはモチーフとかじゃなく、作者がタイトル考えるときにすぐに星空思い浮かべてしまうだけです。
・歴代白織の中なら才能はぶっちぎり
もっとも才能がある白織家の人間です。
守りたいと思った大切なものは何一つ守れませんでしたけどね。
・回収したロケットの中の写真は血まみれだった
集合写真は血まみれで、どれが誰なのか全くわからないほどでした。
唯一わかるのは、血にまみれててもわかりやすい白髪。つまり自分の姿だけです。
ちなみに集合写真の構図は、シアちゃんを中心に囲うような感じ。
最期の最期まで、みんなシアを守るために動いてたんですよね。
そんなみんなへの贖罪の気持ちと、絶対に忘れないという決意によって、写真は今もロケットに入れて持ち歩いてます。
・山岡はトウヤ伝いの友人
後述しますが山岡はトウヤの親友でした。
山岡はもうトウヤのことをある程度乗り越えてるけど、勝手に思い込んでシアちゃんは山岡との距離感がつかめないでいます。
なんとか茶化している風でいますが、その実嫌われないか心配してます。
・シアが最後に聞いたトウヤの声は『絶対帰る』だった
正確には『いつもなんだかんだ危なくても大丈夫だったろ?絶対帰る!だからとっとと行って人呼んで戻ってこい!』だった感じです。
それ以来、特に絶対帰るの部分がシアにとっての呪いとなってます。
大事そうにブローチとロケットを守りながら動かない死体を見て、シアは何を思ったのでしょうね。
◇没設定
・あまり食事が喉を通らない
迷いましたが、エネルギーとかの理屈考えたら現実的ではないと思ったので真逆の大食い設定に切り替わりました。
・五時間に一度軽い睡眠が必要
制約として便利だったり、ただ単純に無双し続ける展開を防げるかなとも思いましたが、うまく使いこなせる気がしなかったので没です。
誰かこの設定の主人公キャラで物語書いてくれてもいいんですよ。
・大きい男の人が苦手
そんなんじゃ魔物と戦えないだろ。ってことで没です。
・あほの子
スピードで殴るだけのアクションをうまく書ける気がしませんでした。
真逆の理知的で理屈だらけの論理型になりましたね。
ただ本人の気質は感覚型です。いろいろ詳しく作中で言ってますが、基本的になんとなくで戦ってるのがシアちゃんです。
・戦うの大好きな戦闘狂
凄く迷いましたがやめました。
これがもしVRMMOが舞台の作品なら間違いなくこっちにしたんですけど、そうじゃないので戦う理由を過去の経験にしました。
・超再生の特異体質持ち
これも迷いましたけど、没です。
超再生能力ゆえに無茶できるってのも良かったんですけど、それだと攻撃に対処して反撃する必要ないじゃんってことになっちゃうので。
作者からの評価:間違いなくお気に入りだけどそれはそうとめんどくさい女。
◇【Ui】 -西園 愛衣-
●基本情報
・年齢:19歳 身長:162cm D-
趣味:スイーツ巡り 役割:陽動者
好きな食べ物:あたたかいスープ類 苦手な物:香りが強いもの
好みのタイプ:頑張っている人
最近の悩み:憧れの人の背中が遠すぎる
最高到達層:三層
・マナ適性:炎 マナ特性:感応
・特異体質:なし
・マナ総量:B マナ運用効率:C マナ制御技術:B
筋力:B 速度:C 耐久:B 魔術:A 器用:B
メインヒロイン(?)。ショートカットにまとめた少し明るい髪。
同じく少し赤みがかった瞳という、あまり特徴のない外見。
現在二層をメインに探索を行う、とても見込みのあるルーキー。
炎属性の魔術を扱う。特に補助系、自身や剣に効果を付与する魔術が多い。
真っすぐで明るい性格をしており、コミュ力も高い。
マナ特性の感応によって、人に色がついて見えるときがある。
一章終了時点でシアが大バズしてしまったために一時的に大敗を喫していたが、恒常的に安定して四桁近い同接を保っているくらいには、配信者としてめちゃくちゃ強い。なおバズった結果シアも数字が伸びに伸びて同じくらいにはなった。
真面目で、憧れたものに向かっては全力以上に全力で走っていくようなタイプ。
現在は遥か高みにいるシアを目指している。
●背景・経歴
五か月と少し前にハンターになった、まだまだひよっこのルーキー。
クランなどに誘われることもあるが、それは断って、あくまでのびのびとハンター活動を行っている。
比較的明るい性格と、リアクションがしっかりと動作や表情に出ることから、配信者としてのファンもそれなりにいる。
企業やダンジョン配信者を雇っている事務所などから話を持ち掛けられることもあるが、それも丁重にお断りして、自分のやりたいように活動中。
ハンターになったその日から、異様に勘が鋭いことを疑問に思っていた。
一章内でギルドの偉い人たちと関わったことで、マナ特性だったことを知る。
ハンターをやっていることと感応のマナ特性を持っている以外は極々普通の女の子。
ただ戦闘センスが異常に高く、咄嗟の機転や判断でパーティの窮地を救ったこともかなりある。
所属非所属かかわらず様々なハンターと関わっていけるコミュニケーション能力を持っており、基本的に探索はパーティがメイン。
パーティ内でのムードメーカーになることもあれば、一層で後輩たちを助けるお姉さんになったりもする。
先輩たちと三層に行ったときにも、現役の三層ハンターに迫るほどの戦闘力を見せつけた。
魔術センスも高く、二層ハンターであるのに中位どころか上位魔術を操れるのは、かなりの才能と言ってもいい。
SNSや掲示板なんかでは、なぜ二層に留まっているのかと頻繁に議論されているが、ただ個人的にユイが二層の雰囲気が好きなだけである。
シアと出会ったことで、シアに救われたことで、明確な目標ができた。
誰かを守れる強いハンターになることが今の目標。
目標ができたことで、漠然とやっていたハンターの活動に理由ができた。
しばらく登場は無いとけど、再登場したらきっと成長した姿を見せてくれると思う。
●機材類
・マナドライバ
相棒である大剣にドライバコアを埋め込んだ、埋め込み型タイプ。
極々一般的な市販品。少しだけ高いモデルを最近買った。
購入時に少しだけチューニングしてもらっており、マナ運用効率を重視している。
頑丈で、そうそう壊れない。
・ドローン
これも市販されている比較的新しめのモデル。
高いものではないが、それなりに機能が充実している物を選んだ。
●使用魔術
・炎剣の舞
製造元;ビビッツ&プライマリー
魔術区分:炎属性補助魔術(下位)
周囲に複数の炎の剣を一定間隔で生成し続ける魔術。
生成された炎の剣は、自身が攻撃する対象に自動で追撃を行う。
炎剣による追撃が終わったのち、十数秒ほどするとまた炎剣が生成される。
古くから多くの炎属性適正者に愛用されてきた、汎用性の高い魔術。
・|揺らめく貴剣〈フランベルジュ〉
製造元:P&P
魔術区分:炎属性武装強化型魔術(中位)
手に握っている武器に、揺らめき続ける炎を纏わせる魔術。
その実態は活性化したマナであり、炎ではあるが実体を持つ。
また剣を振るうと、短射程の炎の斬撃が飛び、攻撃に使うことができる。
剣を両手持ちしている状態じゃないと発動できないという、少々特殊な条件が課せられているが、これは使用者の身を誤って焼く可能性を低くするためのセーフティ。
ダンジョンが世界に現れた当初からある、最古参の魔術演算ユニットである。
基礎約百年前に開発された魔術という事もあり、中位魔術に属するが処理が非常に軽い。
・ひとりきりの勇者
製造元:P&P
魔術区分:炎属性武装・身体強化型魔術(上位)
体内のマナを一気に活性化させ、剣などに纏わせ、また使用者の身体能力を飛躍的に向上させる魔術。
一度使用すると使用者が気を失うまで体内のマナを燃やし尽くし、体内のマナの量が少なければ少ないほどその効果が増す。
窮地において一発逆転を狙うことのできる魔術ではあるが、しかしその反面、逆転できなかった際にはさらなる窮地に陥る魔術。
●所有武装
・ロングソード
極々一般的な市販品の直剣。銘はない。
ドライバコアが鍔の部分に埋め込まれており、マナドライバとしての役割も持つ。
刃には低品質魔鉱晶(赤)によるマナ加工を施された金属が使われており、炎属性のマナの伝達率が高い。
柄が長くとられており、両手持ちも片手持ちも臨機応変に使い分けられる形状。
所詮市販品なので、語るべき物語はない。
・バックラー
同じく市販品で銘はない。
特殊な加工なども施されていない。
軽さと重さが程よく両立された、ルーキー御用達の盾。
●他のいろいろ
◇細かい設定
・実は百合
シアがあまりにも過去の男大好きすぎて恋愛の気配になる予定がなさすぎますが、実はユイは女の子が好きな子。
ただ今のところ恋愛対象に見た女の子は作中には登場してない。
シアに対しても、かっこよくてたまにかわいい親しい先輩くらいの認識。
・直感的にシアの孤独を見抜いていた
描写したか忘れましたが、ただ独りで強くあろうとするシアの姿を見て、強いとか凄いとかの感情よりも、独りじゃないよって隣に立ってあげないとといった感情を抱いた。感応の力が見抜いた理由。
目を離せばどこか遠くに行ってしまいそうなシアの隣に立とうとしているのも、強くなろうとしている理由。
そのためユイのシアへの第一印象は『頼れる先輩ハンター』というよりも『守ってあげないといけない女の子』である。
・年齢よりも多少若く見られる
十九歳なんて全然子供ですが、さらに子供にみられることも。
高校生と間違われることも多いし、パーティ組むと高校生ハンターと同じような扱いを受ける。
それすらネタにしたり、舐められて疎まれても持ち前のコミュ力でなんだかんだ仲良く探索することができたりする。
シアも名前知るまでは心の中で少女と呼んでいた。
◇小話
・行事ごとが大好き
これは作中でも描写したかもです。
お祭りとかそういう楽しいことが大好きで、そういったことがあると全力で楽しみつくすタイプ。
・いろんなスイーツ店の常連
巡って出会った美味しいお店の常連になるを繰り返した結果、いろんな店の店主に顔を覚えられるまでになった。
大通りのお店から奥の方のお店まで、とにかく琴線に触れたお店には週一以上で通っている。
・たくさんアンプルを持っている
治癒魔術のユニットを持っていないので、アンプルやポーションで回復している。
特に安めで即効性の高いアンプルをよく使用している。
◇没設定
特になし。思いついたままを私基準で精査したらそのままパスしました。
作者からの評価:リアルにいれば多分勝手に周りに人が集まってるタイプ。
◇【山岡】-山岡 健人-
●基本情報
・年齢:26歳 身長:178cm
趣味:新人相手の講義 職業:ハンターズギルド支部長
好きな食べ物:唐揚げ 苦手なもの:ピーマン
好きなタイプ:常識的で落ち着いた人
最近の悩み:白織藍莉
ハンター以外で頼れて物知りな大人枠。影はそれなりに薄いかもしれない。
トウヤもとい冬弥の親友で、冬弥とは違いギルド職員として迷宮産業へと関わる道を進んだ人。
きっちりと整えられた黒髪と、目元がキリっとしている黒目。スーツも相まって凄く役場の人間感が強い人。というか役場の人間。
優秀な人材で、二十六歳という若さで日本が管理しているダンジョン内自治区では最大のロロテアの支部長を任せられているのは、異常ですらある。
落ち着いていて基本はデータに基づいた判断・命令を下すが、親友を失った経験からか元の性格からか、化けの皮が剝がれるとすぐ私情が出てしまう。
よっぽどじゃないとそうならないので、総合してみれば非常に優秀な人間。
●背景・経歴
特に語ることがない。
冬弥とは幼いころからの親友で、小さい頃には『一緒にハンターになろう』と言い合っていた。
しかし成長するにつれ、自分にはあまりハンターは向いていないと判断し、ギルド職員を目指すことになる。
高校卒業からハンターになった冬弥とは違い、大学に進んだ。
冬弥がハンターになった後も、頻繁に会っては遊ぶ仲であり、そうした中で藍莉とも出会うことになる。
そして大学二年の冬、冬弥が死んだ。
その後しばらくは藍莉ともかなり険悪な関係になってしまっていた。
特に一人だけ生き残った藍莉に対しての憎悪にも近い気持ちは強かった。
ただ当の藍莉が自分よりも深く深く傷ついていることを知ったときに、その気持ちは小さくなっていった。
以降どちらかというと藍莉の心配ばっかするようになる。
なにかきっかけがあれば自らの命を捨てる選択すら簡単にしてしまいそうな藍莉に対しては少なくない危機感を持っており、シアや藍莉の名前を出せば面白いくらいに飛んでくる。
大学卒業後はとんでもない早さで出世。
その根幹にあるのは、自分のように親しい誰かを失う辛さを他の人が味わうことがないように、自分にできることを精一杯やろうという気持ち。
作者からの評価:一緒に愚痴り合いながらお酒飲みたい。
◇【川原さん】-川原 悠里-
●基本情報
・年齢:20代 身長:156cm B+
趣味:ゲーム(フルダイブVR) 職業:ハンターズギルド職員
好きな食べ物:ハンバーグ 苦手な物:甘いもの
好きなタイプ:かわいがりがいのある年下
最近の悩み:彼氏できない
ネームドモブのお姉さん。ユイのサポートに付けられた人。
なんならギルド職員やめてハンターになろうかとも考えてる。
実は魔術適性も高く、技術部からユニットの試験なんかを手伝わされてたりもしている。
普通に上位魔術も扱えるので、後衛役割でも活躍できる。
そろそろ結婚しないととちょっと焦ってる。
作者からの評価:モブとして作ったのに気に入っちゃって再登場検討中。
◇【水瀬さん】-水瀬 一樹-
●基本情報
・年齢:36歳 身長:167cm
趣味:息子と娘を眺めること 職業:ハンターズギルド職員
好きな食べ物:ペペロンチーノ 苦手な物:揚げ物
好きなタイプ:妻
最近の悩み:反抗期の娘
ネームドモブのおじさん。竜災の時にずっと参謀長として指示を飛ばしていた。
なんかずっとメガホン持ってるし、ちょっと二人称が特殊。
人柄がよく上司にも部下にも気に入られている。現場に出されると休憩時間に近くからお菓子買ってきて差し入れしてくる。
なんなら毎朝参謀部の仕事場に『今日の差し入れ』として大量のお菓子持ってくる。
家族大好きで仕事もできるけど、たまにちょっと抜けてるおじさん。
朝起きて枕に抜け毛を発見するとその日はテンションが低い。
作者からの評価:近所にいてほしい。
◇【二宮銀次郎】-本原 隼人-
●基本情報
・年齢:25歳 身長:174cm
趣味:酒 役割:遊撃者
好きな食べ物:とん平焼き 苦手な物:薄味のもん
好きなタイプ:おもろいねーちゃん
最近の悩み:なんか不憫やねんけど
最高到達層:十二層
・マナ適性:土 マナ特性:なし
・特異体質:なし
・マナ総量:C マナ運用効率:B マナ制御技術:B
筋力:A 速度:B 耐久:C 魔術:E 器用:A
深層メインに探索しとる。配信者じゃないけど、深層ハンターってのはそれだけで有名になるもんやから、割と掲示板とかやとよく名前見る。
クランメンバーにダンジョン配信者おるから、その都合もあるかもな。
クラン“花鳥風月”のリーダーやっとる兄ちゃん。
しょっちゅういろんなことに巻き込まれるもんやから、ちょっと最近はお祓い行こか迷っとる。
獲物は刀を使うとるけど、実は長物とかも使える。
なんだかんだ文句言いながら、頼られたら断れへんから、いっつも損な役回り押し付けられる。
普段はおちゃらけたぱっぱらぱーやけど、本気出したら刀使い最強なんて呼ばれとるくらいには強いねんで。
糸目で関西弁で銀髪やけど別に裏切ったりはせえへんから安心してな。
ちょっとばかし待ってくれたらちゃんと本編にも出てくるで、楽しみに待っとってくれや。
作者からの評価:銀ちゃん一緒に遊び行こや。
◇【灯ひなた】-九条ミリア-
●基本情報
・年齢:24歳 身長:158cm F+
趣味:魔術研究 役割:術師
好きな食べ物:和食 苦手な物:納豆
好きなタイプ:魔術が好きな人
最高到達層:十二層
・マナ適性:炎 マナ特性:増幅
・特異体質:???
・マナ総量:∞ マナ運用効率:E マナ制御技術:E
筋力:D 速度:E 耐久:E 魔術:A+++++ 器用:E
燃えるような赤い髪に金色の瞳を持った、ハーフのお姉さん。
主に十二層をメインに探索する、超絶不器用で魔術馬鹿な凄腕術師。
大手事務所に所属する配信者でもあり、つよつよ配信者。
シアのことを異様にライバル視しており、何かと張り合おうとする。
シアの前でやたらとお姉さんを自称するが、年齢は変わらない。
愛すべきバカ、好くべきアホであり、よく閉鎖空間で炎属性の炸裂する魔術をぶっ放しては、パーティを組んでいた他のハンターに怒られる。
実は実家がめっちゃ太い。白織家とも関りがある。幼いころに目隠しの藍莉を構い倒していた。
しばらく後に本編登場予定。その際に特性と魔術パラメータを解説。
作者からの評価:悪い子じゃないんです!ちょっと制御効かないだけなんです!
◇【風音ふわり】-三原 柚月-
●基本情報
・年齢:28歳 身長:152cm AA-
趣味:旅行 役割:射手
好きな食べ物:チョコレート 苦手な物:なし
好きなタイプ:自分より強い人
最高到達層:十二層
・マナ適性:雷 マナ特性:射程無限
・特異体質:なし
・マナ総量:B マナ運用効率:C マナ制御技術:A
筋力:B 速度:A 耐久:D 魔術:D 器用:A
緑色に染め、大量にヘアピンが付いた髪に、青色の瞳が特徴。
上層から深層まで、幅広い層域で活動するハンター。
全射手のお手本のような立ち回りをすることで有名。
ダンジョン生まれダンジョン育ちで、第六層のダンジョン街で生まれたこともあり、ダンジョンの外を全く知らない。
大手事務所所属の配信者であり、本人の気質からもコラボ配信なんかが非常に多い。
フットワークが軽く、行事ごとや大型コラボなんかで見ない日はない。
地帯主やランドマーク攻略にも引っ張りだこ。それだけ信頼されているハンター。
しばらく後に本編登場予定。
作者からの評価:ひなたさんと並ぶと非常に小さい。何がとは言わないが。
◇【マスター】-???-
●基本情報
・年齢:55歳 身長:183cm
趣味:料理 職業:料理人
好きな食べ物:人の手料理 苦手な物:携帯食料
好きなタイプ:バーに来て笑ってくれる人
最高到達層:九層
・マナ適性:星 マナ特性:なし
・特異体質:なし
・マナ総量:C マナ運用効率:B マナ制御技術:A
筋力:B 速度:A 耐久:C 魔術:B 器用:A
シュっとした長身で、ロマンスグレーの髪を撫でつけ、後ろで小さく結んだ、落ち着いた雰囲気を持つ中高年。
良く見ると頬に小さく傷跡があるが、それについて触れようとするとはぐらかされる。
大通りから裏の方へと入ったところにある『灰かぶりの鼠亭』というバーを営んでおり、隠れた名店としてロロテアの一部の人に大人気。
『料理は手がかかるほど、人の心によく残る。人と同じです』とはマスターの言。
シアも頻繁に通う、お酒と料理がおいしいお店。そのマスターである。
過去は謎に包まれており、こちらから聞いてもうまい具合にはぐらかされ、こちらが話している状態でも、なぜかマスターの方が会話の主導権を握っているかのような感覚に陥る。
足さばきやひとつひとつの所作が洗練されており、なにか人には言えない秘密があるような気がする……。
なぜか入店したギルドの特殊部隊の人の背筋がみんなピンと伸びている。
作者からの評価:影のあるイケオジ!!!!私そういうの大好き!!!!
世界観・用語紹介──────
◆世界観の概要
カクヨムの現代ファンタジー、特にダンジョンものから色んな作者の『好き』を集めて、成形した感じの世界観です。
ダンジョンものの世界を自分なりに作った結果、こうなりました。
科学と魔術の融合、ちょっとばかしのSFエッセンス。そんな感じです。
さわりとしては、終戦後まもない頃、世界中に“ゲート”と呼ばれる“ダンジョン”への入り口が開かれた。
その先で見つかる“マナ”やダンジョン内の素材は、人類の新たなエネルギーとなり、将来の可能性でもあった。
そんなマナ資源を採集するために、魔物と呼ばれる凶暴な生物がひしめくダンジョンへと向かったのが“ハンター”である。
それから百年ほど。ダンジョンの存在は身近になり、人々はハンターたちの活動をエンターテインメントとして消費したり、“魔導工学”によって生み出された製品を当たり前のように使っている。
こんな感じになります。
◆年代
本編開始時点で西暦2052年です。
独自の表記として“新暦”という表記が設定上ありますが、これは世界にゲートが開いた年を新暦0年として数えた暦になります。本編開始時は新暦105年です。
そもそも西暦の話を作中で出す気がないので、多分裏設定みたいになります。
◆ダンジョンとは
【ダンジョンとマナ濃度】
現在最前線である十二層まであり、下に行けば行くほどマナ濃度が上がり、棲息する魔物が強くなったり、素材の内包するマナが多くなります。
マナを多く含む素材は頑丈だったり、特殊な性質を持っていたりしているので、基本的に潜れば潜るほど素材の希少性は上がります。
例外として、入手できる量が少ないものは、上層の方でも高価になったりします。
ひとつの層の広さは大体地球の陸地面積の三分の二くらい。とんでもなく広いけど、マナによって人間も強くなってるので、割と未開領域は少ないです。
世界中に開いたゲートが、ダンジョンの各地に繋がっています。
【ランドマーク/バイオームと地帯主】
各層には“ランドマーク”と呼ばれる、ゲームで言うダンジョンのようなものが散らばっています。
構造物だったり、自然だったり、とにかく目を引く凄そうな場所は大体ランドマークです。
また“バイオーム”と呼ばれるものも存在しており、これはランドマークのように目立った構造物がない場合に呼称されてます。
ただ、ハンターたちも人間なので、ランドマークもバイオームも区別せずランドマークと呼称する人も多いって実情。かくいうシアもバイオーム含めランドマークと呼んでますね。
ほとんどのランドマークやバイオームには“地帯主”と呼ばれる強力な魔物が存在しており、これの討伐がランドマーク・バイオーム攻略の最終目標とされていることが多いです。たまに他の事を攻略目標として配信している人もいたり。
地帯主がいないランドマーク(亡国の隠し遺跡など)は特殊なものが眠っていたり、無限にお宝が湧いたりするので、なにかしらはあります。
【階層と階層主】
各階層には次の階層に降りることができる“階層間通路”がいくつも存在し、ここを通ることでさらに深い階層へと潜ることができます。
この階層間通路の直前には、その層の平均よりも濃度の高いマナが集まった領域であり、通称ボス部屋と呼ばれる空間になってます。
この領域は次の層のマナが流れ込んだ影響でできており、そのためマナ濃度が他の場所よりも高くなっているって感じですね。
そんなボス部屋には“階層主”と呼ばれる魔物がおり、この魔物を討伐して次の層へと潜ることが実質的な階層攻略。この認識は全ハンター共通です。
この階層主は下の層からマナが流れ込んでいる影響で、特性が下の層の魔物に近かったりします。
【ダンジョンと霊樹】
作中でも説明が合った通り、ダンジョンはその中心に流れているマナの源流である“霊樹”を守る鎧であり、さらにその霊樹のマナ循環を助けるための循環機でもあります。
そのため霊樹に異変があると、基本的にダンジョンにもそれが波及します。
第二層の異変はこれとはちょっと違いますけれど。
これも作中で説明しましたが、霊樹はその太さが太ければ太いほど、マナを内包する量が多く、その影響で外に漏れ出すマナの量も多くなります。
ダンジョンの広さは大してどの層も変わらないので、マナ濃度が高くなるわけですね。
【境界点と層域区分】
さらに霊樹はその名の通り枝分かれしているので、ある特定の層から次の層へと移ると、急激にマナ濃度が上昇する場所があります。
このマナ濃度の急上昇が確認された地点を“境界点”と呼び、それを基準にハンターズギルドは“層域”としてダンジョンを上層、中層、下層に分けています。深層以下はこれに当てはまらない例外です。
・上層:1~3層
・中層:4~7層
・下層:8~10層
・深層:11層以下(現最下層は十二層なので、現状該当するのは二つのみ)
【深層】
ダンジョンは霊樹を囲うようにできているという都合上、マナ濃度は二次関数的に上昇していきます。
ダンジョンが霊樹に触れている面積を広げていくからですね。
そして深層になると、十層から十一層への境界点以上のマナ濃度の上昇が、十一層から十二層の間に確認されるレベルになります。
これがはたして次なる境界点なのか、それとも十一層以下はデフォルトでこのレベルなのかは判別不可能ですが、ギルドは後者を想定して、深層以降の層域区分を作らない方針で決定した。こんな感じの経緯があります。
◆ハンターズギルドとは
【ハンターズギルドの歴史と存在意義】
ハンターズギルドとは、その名の通りハンターたちのギルドの事です。
と片付けたいのですが、設定資料集なので、多少概要を話していきます。
ダンジョンを探索していく中で、ハンターたちは互いを助け合う連合があれば都合がいいと考えました。
政府も国民も誰もかもがどうやっていいかわかっていなかった当初、ヨーロッパのとある国のハンターたちが、ハンターの連合を作って互いに助け合ったりバックアップしたるするシステムを作り上げ、それを“ハンターズギルド”と呼んだ。
これが、作中に登場するハンターズギルドという組織の始まりになります。
それからはもう、ハンターたちがどんどん参加したりしていって、その勢いは止まることなく、結局国を超えた組織になっていった。
現在では国連と連携して運営されている国際組織にまでなっており、世界中に支部を持つ組織です。
国に縛られることがなく、ダンジョンに関してはハンターズギルドが全ての権限を持っています。これはどの国でも同じです。
【ハンターライセンスの発行】
ハンターライセンスの発行も行っており、試験をパスしない限りはそもそもハンターとして活動することができません。
このライセンスを得ると、ハンターはギルドから三つの義務が課されます。
この義務を長期間遂行しない、または規律に違反するハンターのライセンスを、ギルドは剥奪する権利を持っています。
そしてその三つの義務が“提供”“共助”“遵守”の義務。
これらは元になったハンター連合創始者たちの思想から作られたものになります。
この思想を“ハンター三つの心得”といい、資格取得の際には禁忌肢として確実に出題されます。
・提供:探索で得た素材・情報の一部を提供・公開する義務
・共助:他のハンターと助け合い支え合う義務
・遵守:道理と人道に背かず、秩序を守る義務
『ハンターたるもの、みなで助け合い、みなで分け合い、みなで規律を守るべし』
【ハンターズリンクの運営・管理】
またハンター用コミュニケーションツールである“ハンターズリンク”の運営も行っており、なんと作中世界ではSNSの原型とされています。
このハンターズリンクにはメッセージ機能や映像共有機能、意見交換を目的としたメッセージ発信機能がある。
ハンター登録した人はハンターズリンクの全ての機能を使えるようになります。
ただ、これが作られた当時はハンターに対してマナ資源の採集を依頼したい企業は大量に存在しており、その中でいいハンターに依頼したいと思い品定めする企業も多かった。
そんなクライアント側の意向も取り入れた結果、ハンター登録していなくても、映像共有の視聴やそれに対するコメントなどは解放されるようになりました。
結果、ハンターズリンクのアプリさえ入れれば誰でも視聴・コメントができるように。
そのうち非日常を画面越しではあるが体験できるダンジョン配信がエンターテインメントとして火が付き始め、メディアもそれを取り上げたことで衆知に。
今では娯楽としての面が強くなったみたいです。
◆魔物とは
【魔物という呼称について】
魔力性変異生物群。通称“魔物”。
実際に変異した生物なのか、それとも元からそれなのか。その部分はギルドは考慮に入れていません。作者も語感だけで決めました。
というわけで無理やり頑張って後付けした設定なのですが、地球に住む人間から見て特殊に変異した生物に見えたから、学者たちがそう呼ぶようになった。てことで。
あとこれは本編にもありましたが、正確にはレイスやスライムは魔物として扱われません。
が、そこは人間。めんどくさいので霊種やら粘性物質体やら言わず、全部魔物です。
作者が書きわけするのがめんどくさいのが主な理由です。
【魔石とは】
ダンジョンに棲息する生物のほとんどが魔物であり、マナを内包しています。
またダンジョン内で生まれた魔物には“魔石”と呼ばれるものがあり、これには濃縮されたマナが溜まっています。
心臓の近くに生成されており、この魔石から漏れたマナが血管を通って魔物の全身へと運ばれています。
この魔石には魔物の持つマナの約八割が集まっており、魔物素材で最も価値のある素材として扱われます。
この魔石からマナを抽出して他の物に注入したり、この魔石を核にして魔導具を作ったり。
利用方法はさまざまで、もし抽出器を持っていたら、自身と同じ適性の属性を内包する魔石は、非常用のマナ補給手段としても使えます。
そのまま体内に入れると、あまりに大きすぎるマナが一度に入ることで、“急性マナ中毒”となります。
この急性マナ中毒が属する“マナ中毒”症状は、作中では未登場ですが、マナ循環不全の一種です。
【異常個体とは】
稀に本来の生息域である層から離れた層で出現する個体が存在します。
それが作中でも登場した“越層個体”です。
レベルオーバーという読みの通り、本来は下の層に棲息するはずの魔物が、何らかの要因で上の層に出現してしまった、層を超えた特殊個体を指します。
またそういった、本来からかけ離れた個体のことを、作中でかなりの数登場することになった“異常個体”と呼びます。
他にも様々な異常個体の種類がありますが、それはまた登場してからで。
◆マナとは
【マナ】
精霊の残滓、霊樹から漏れ出した魔素の集合体をそう呼びます。
生物非生物問わず、何かの中に沁み込んで、その存在を独立させていくという性質があります。
また理論上は際限なく圧縮されていくという特性もあります。
それぞれに染まった結果属性を持ったり、特性を持ったりします。
正直ふわふわしてる構想です。頑張って理屈付けしてます。
独立する性質から、持ち主となる存在のコンディションに左右されるようになります。
例えばめっちゃ怒って殺意を抱いたなら、マナの攻撃性も増します。
【マナ循環について】
マナが生物に浸透し、その生物が適応した場合、体内で“マナ循環”が起こります。
簡単に言えばマナが全身に渡ることです。血液循環と似たような感じ。
このマナ循環が、なにがしかの要因でうまくいかないことを“マナ循環不全”と言います。
これにもたくさんの種類がありますが、現在作中で登場したのは、他のファンタジー作品でもよく見られる“マナ欠乏”です。
マナ欠乏はマナ循環不全の中でも一番と言っていいほどメジャーなもので、試験の際にはよく出題される問題となっています。
その名の通り、体内のマナが少なくなり、マナが十分量いきわたっていない状態です。
潜る層が深くなればなるほど、最低限必要なマナが多くなります。その分マナ総量が多くなるので、総合的に見ればマナ欠乏になる可能性は低くなりますが。
凄く長かった。何とか二万文字程度に収まった。二十時間近くかかった。
疲れた。情報の波に溺れた。でも自分の中にある世界を一部分だけでも出力できたのは、凄く楽しかった。
もっと解説したい。もっと作者の構想を話したい。心の中の設定厨が疼いている。
ザミエル君は一章ボスなのに設定資料集・備忘録に負けたことを泣いていい。
もしこれって何って思ったものがあれば、遠慮なく感想にお書きください。
返信で解説します。腕働かせます。動くので。
あと、この設定資料集まで見てくださってる方は、本当にありがとうございます。
あなたがいるから、私は今日もキーボードを叩くことができています。
しばらく更新はストップすると思いますが、楽しみに待っててくれるなら、それほど嬉しいことはありません。




