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穂乃果の手には小さな灯が宿り真っ暗な空間に明りが灯り
照りつける太陽を見るときに目が困難になるあれが襲う
穂乃果と一穂
一穂を抱きしめる穂乃果
穂乃果の依頼は生き別れた妹を異世界に連れ帰ること
その為には会わないといけない。自分のいた世界に戻らなくてはいけない。
でもそれが簡単に出来ない。
異世界に来てから1年 魔法溢れる我がコルチゾール王国ですら実現不可能だった。
方法を探して探して僕と出会いそれが今叶った。穂乃果の目には涙がこぼれる。
今まで何の役にも経たないと思っていた空間魔法が人の役にたったのは僕も嬉しい。
自然と僕も笑みがこぼれるはずだった。この悲惨な光景を見るまでは。