150/159
4-6-3
「当ホテル総支配人の渡邊でございます。ご不便なくお過ごし頂けますようホテル総出でお手伝いをさせて頂けたらと思います。ご要望等ございましたら何なりとお申し付けください。」
名前を呼ばれ一歩前に出る美人職員の2人
「成瀬と申します。今回、モナ姫様のお世話係を務めさせて頂きます。よろしくお願い致します。」
「坂上と申します。モナ姫様よろしくお願い致します。」
モナは2人をみつめソファーから立ち上がり丁寧に頭を下げる。
「こちらこそお世話になります。私自身、日本文化には不慣れで至らない点もあるかと思いますが成瀬さん、坂上さんよろしくお願いします。」
成瀬・坂上は豆鉄砲くらったみたいな表情をしている。
モナはそれに気づき
「日本では挨拶をしたら頭を下げる文化があると聞いたのですが間違っていたのでしょうか?」
新庄が思わず噴き出した。