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「姫様 相手を威嚇するものではありませんよ。新庄様 我が姫君のご無礼お許しくださいね。」
口調穏やかに上品さを漂わせ完璧な上目遣いで新庄をみつめ一礼するレイが横やりをいれた。
誰だお前 僕の知っているレイじゃない。
やればできる子 やらないだけか。
「新庄様 見ての通り我が姫は勝気な性格な故、自由奔放でしてただ職員想いの優しい姫なのですよ。お分かり頂けたら幸いです。」
新庄はアスナをすぐさま見つめ真っすぐに頭を下げた。先程の非礼に対しての謝罪
モナとレイのやり取りを知っているだけに僕は少し新庄に同情してしまった。
新庄の真っすぐな謝罪は人目を集める。ただですらレイ・アスナ・モナの美人が注目されないはずがないのだ。
アスナが困ったように視線を上に仰ぎながら思いついたことを口走った。
「ではご飯をご馳走してください。」