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大東京温泉物語
江戸時代の日本をイメージした温浴施設。
その受付に僕達はいる。
アスナやレイは自由気ままに動き回り僕達に受付を丸投げしていた。
モナが受付に苦戦している。日本では英語はあまり通用しない。
片言の英語とジェスチャーで何とか受付を済ますことが出来たモナ
「言語翻訳のスキルをかけてあげようか?」
モナが少し考えこみながら聞いてくる。
「日本語だけ使えるように出来ない?」
「どうして?」
「言語って文化じゃないですか。それを全て自国語で理解できるようになったらつまらないなって思っちゃって。でも日本にいる間だけは日本語スキルはあった方が便利だし面倒事を解決しやすいし」
彼女はやっぱり秀才だ。改めてそう思う。
だけど言語翻訳を特定言語だけが可能なのかそもそも出来るのか分からない。
考えているとレイの容赦ない罵声とんだ。