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確認したけど意外にも人がいなかった。こんな巨大施設の最寄り駅近くなのに人がいないのだ。
念のため物陰に隠れてからレイに合図を送ると一瞬閃光が周りを包んだ。
毛先が整った青く美しいショートボブ
外見から僕と同じくらい年齢感
背も僕より少し小柄だけど160㎝はある。
色白の透き通ったような肌 大きすぎず小さすぎずの完璧なる体型
あれっ? 美女だ。 性格がアレじゃなかったらと思う。
それよか 精霊界は年齢詐称じゃね。 あくまでイメージですってか。
「ルドルフ お前 アスナと私を愚弄する気かアホ。」
「失礼ですよ。ルドルフさん! 正真正銘の姿です。そもそも寿命の流れが人間と精霊天上界では違うので無理もないですけどね。」
どうしてわかるんだよ。今は具現化しているじゃないか。
「お前の目を見れば察しがつく。だろモナ」
やっぱりレイにはかなわない。
レイはモナの姿を足の先から頭のてっぺんまで食い入るように凝視している。
「頑張っているようんだな。お前の博学ぶりはルドルフを通して見せてもらった。苦しい環境の中よく頑張ったな。」
モナは顔を赤らめて真っすぐレイをみつめ目には涙をためる。