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臭い体に丁度いい。
温泉 何て甘美な響き。是非とも入りたい。
レイもテンション高く反応してきた。
【オイ 私も忘れるな。】
【レイ パスポートと在留許可証ないでしょ。】
【はぁ 私を誰だと思っているの。身分証があればいいんでしょ。】
【えっ どうやって。手に入れたのさ。】
【昔いた時ちょっとな、各国の身分証を手に入れたのよ。歩きたくはないから着いたらよろしく。】
「レイも温泉入りたいって。」
「先輩出てくるの?」
「レイさんの在留許可証 用意して貰わなくちゃ。」
「いや レイ 自分で身分証持っているらしい。」
「さすが先輩」
「ここはどうですか?」
モナがスマホという機械を僕の目の前に突き出した。
「大東京温泉物語?」
「宿泊も出来るみたいですし浴衣着て日本文化に触れてみたいです。」
「この服 可愛い。私も着てみたい。」
これは拒否権ないな。僕も温泉と美女に興味津々なのでもちろん異論はない。
温泉 やっと異世界旅行に来た感じがしてきたことに胸が熱くなってくる。