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朝、私はアスナさんの叫び声で目覚めた。
【何ですか アスナさん 頭に響いていますよ。】
【ごめん。だってモナちゃんに魔法が発現したんだもん。しかも2つ 2つよ。しかも凄いの発現しちゃってるよ。】
【どうゆうことですか?私が魔法を使えるの?】
【えっと詳しい事は私にはわからないけど発現したのだから使えるんじゃないの?でね魔法を説明するね。1つはメモリアイ モナちゃんが見せたい記憶の一部を相手に伝える魔法 もう一つはリムメモリ これは凄く危険な魔法なのね。魔法効果は記憶削除。私も記憶系統の魔法は使えるけど記憶自体を削除できる魔法なんて精霊界でも一部の者しか宿さない高等魔法。守護精霊ならともなく人間にこの魔法が発現するなんて聞いたことがない。】
「そう。私に手に負えない危険な魔法ね。立派な人間じゃないし。自分に余る力は自らを崩壊せしめる。ならアスナちゃんの心だけに留めておいて。リムメモリ!」
【ありえない。普通、自分で自分の記憶を消す。しかも高等魔法の記憶を消すなんて聞いたことないよ。】
「おはようアスナさん。 メモリアイの魔法が発現したお陰でルドさんに説明するのが省けてラッキーです。」
【うん。モナちゃん 君は強くて優しく立派な人だよ。】
「うん? いきなりどうしたんですか アスナさん?」
【何でもない。 ルドルフさん達に会いに行きましょう。】