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婚約破棄を告げられた夜
詩のような作品です。
婚約破棄を告げられた夜
私は生を絶とうと思ったわ
だって貴方がいない人生なんて
何の意味もないと
そう思ったから
けれどもそれを制止する者が現れて
その人の言葉に支えられて
ここまで歩いてきた
貴方との別れは
痛く辛いものだったけれど
今はもう振り返らない
今はただ愛する人と共に
現在という白線を歩くの
身勝手な貴方に振り回されるのは
もうおしまい
だからね
貴方は貴方の道を行くといいわ
けれども勘違いしてほしくないのは
貴方が幸せになれる保証なんて
どこにもないということよ
人を傷つけて傷つけて
自分だけ幸せになれるなんて
そんなこと思わないで
婚約破棄を告げられた夜
私は生を絶とうと思ったわ
だって貴方がいない人生なんて
何の意味もないと
そう思ったから
けれども今はもう
そうは思わない
貴方には天罰が下るでしょう
精々それを楽しみにしておくことね
 




