表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 2 (2022.3~12)  作者: 四季


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

990/1194

甘い囁き

詩のような作品です。

甘い囁き

今でも思い出せる

貴方はいつも優しくて

そう

不気味なほどに

けれどもあの頃の私は

馬鹿みたいに真っ直ぐで

信じてしまっていた

貴方の囁き

貴方の優しさ

それに心とろけて

いつまでもこうしていたいと

くだらない夢に溺れ

幸福な夢に溺れていた


甘い囁き

今でも思い出せる

貴方はいつも優しくて

そう

不気味なほどに

それでもおかしさなど感じず

ただ見つめていた

砂糖菓子のように甘い言葉

それすらも

本当の言葉と思って

愚かすぎるほど

ひたすら信じて生きていた

いつまでもこのままいられると

くだらない夢に溺れ

幸福な夢に溺れていた


けれど貴方は告げた


婚約破棄


終焉へ続く道が現れ

門が開かれ

背中を押され

響くのは終わり告げる鐘の音


甘い囁きなど

すべて偽りのもので

愛など幻想

その時になって初めて気づく


貴方は私を突き落した

憎しみの海に

この身染め上げるほどに

私を絶望に堕とした

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ