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婚約者も、その母親も、私が真実を世に出したことで終わりました。～裏でであっても悪事を働くのはやめておいた方が良いですよ～

　婚約期間中母親に私を散々虐めさせ、その後心なく婚約破棄した、元婚約者の男ウルフレインズ――彼があの後どうなったか、今日はそのことについて話そう。

　婚約破棄後私はすべてを明かした。

　されたことを隠さず世に出した。

　それによって、ウルフレインズとその母親の悪行は、多くの人の知るところとなった。

　ウルフレインズは誹謗中傷に晒され、また、歩いているだけで道端で知らない人から卵やら排泄物の入ったごみやらを投げつけられるようになってしまい、心を病んだらしい。

　いつしか家にこもって大量に酒を飲むようになり。

　ある時、酔っ払って父親と喧嘩になってしまい、暴れ回った挙句父親を家具で殴り続けて殺害。

　その件で殺人犯として牢に入れられてしまったらしい。

　けれどもそれでも彼の態度は治らず。

　今度は見張りと喧嘩が多発。

　そしてある晩、口喧嘩になった見張り一人を、感情の波のままに殺害してしまう。

　そして処刑となったそうだ。

　一方、ウルフレインズの母親はというと。

　ボランティア活動に熱心で表向きは善良な婦人を演じていたのだが、私の件で、それらが偽りの顔なのだとばれてしまった。

　それによって職を失い、たんまりとあった稼ぎもほぼなくなり、絶望して自ら死を選んだそうだ。

　ちなみに私はというと、少し神経質だけれど私には優しくしてくれる人と結婚した。

　彼と共に生きられて幸せだ。

　純粋にそう思っている。

◆終わり◆