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婚約破棄は
詩のような作品です。
婚約破棄は
いつも突然
やってくる
どうしてかな
その日はいつだって突然で
それも驚くような時
魔獣の世話をしている最中とか
足の小指打って悶えている最中とか
そういう時に告げられるもの
それが不思議な婚約破棄
もう少しそれらしい時に来てよって
もう少しそれらしい時にしてよって
思うけれど
それはこちらの気持ちなんて汲んでくれない
婚約破棄は身勝手
婚約破棄は
いつも突然
やってくる
不思議だけど
そういうもの
だから
もしその時が来てしまった
立ち向かうしかない




