866/1194
貴方から告げられた『終焉』に
詩のような作品です。
雨降りの日だった
貴方から告げられた『終焉』に
心は凍り付き
瞳は時を止められた
響くのは雷鳴
視界が明暗交互に弾ける
何が起きたのかすら分からず
叩きつける雨粒が
地上を赤く染め
胸の奥を切り刻む
近く訪れると気づいていた『終焉』に
対面して初めて知る
理解できぬほどの絶望と黒が
世界にはまだあったのだと
雨降りの日だった
貴方から告げられた『終焉』に
心は凍り付き
瞳は時を止められた
響く雷鳴が女神のように微笑み
身を真っ二つに裂き
魂をどこかで別のものに書き換えた
戻れない
昨日までの私には
戻れない
数秒前までの私には
響いた雷鳴が消し去ってしまった
過ぎた私は一瞬で『終焉』を迎えた




