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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 2 (2022.3~12)  作者: 四季


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貴方から告げられた『終焉』に

詩のような作品です。

雨降りの日だった

貴方から告げられた『終焉』に

心は凍り付き

瞳は時を止められた

響くのは雷鳴

視界が明暗交互に弾ける

何が起きたのかすら分からず

叩きつける雨粒が

地上を赤く染め

胸の奥を切り刻む

近く訪れると気づいていた『終焉』に

対面して初めて知る

理解できぬほどの絶望と黒が

世界にはまだあったのだと


雨降りの日だった

貴方から告げられた『終焉』に

心は凍り付き

瞳は時を止められた


響く雷鳴が女神のように微笑み

身を真っ二つに裂き

魂をどこかで別のものに書き換えた

戻れない

昨日までの私には

戻れない

数秒前までの私には

響いた雷鳴が消し去ってしまった

過ぎた私は一瞬で『終焉』を迎えた

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