私は彼を愛している。だからいつまでも共に在りたい。――たとえ贅沢過ぎると言われたとしても。
私は彼を愛している。
だからいつまでも共に在りたい。
想いあっていたい。
どんな谷も山も嵐も越えて、いつまでも、隣り合って笑いあっていたい。
――そう思うのは贅沢だろうか。
他人は時に心ない言葉もかけてくるもの。
私も言われたことがある、一生一緒にいたいだなんて贅沢なことを言い過ぎた、と。
けれども私はそうは思わない。
贅沢でも良い、贅沢な夢を持つことは悪いことではない。
この場合私が少々贅沢なことを願っていたとしても誰かを傷つけるわけではないから。
いちいちあれこれ言ってくる人たちは、私が夢を抱けることが気に食わないのだろう。だからそんなことを言って夢を壊そうとしてくるのだ。だからその人たちの言葉には耳を傾けない。耳に蓋をすることが良いことでないと分かってはいて、それでもなお、己が信ずる道を行き己が抱いた夢を望み続ける。
私の夢、私の願い、それは誰にも消せはしないもの。
誰が何と言おうが誰が気に食わず壊そうとしてこようが関係ない。
私は彼を愛している。
だからいつまでも共に在るのだ。
今と変わらず想いあっていたい。
どんな谷も山も嵐も越えて、いつまでも、隣り合って笑いあっていたい。
そのために生きてゆく。
◆終わり◆




