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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 2 (2022.3~12)  作者: 四季


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婚約破棄された令嬢は魔術師となり、国を護り、英雄となる!

 良家の娘であったフィリカは、その美しい銀髪と目鼻立ちゆえ、周囲の者たちから愛されて育った。誰もが彼女の美しさを称賛した。そして、彼女の性格の良さもまた、皆の心を奪った。多くの者を惹きつけた。


 だが――婚約者リックだけは、フィリカを愛さなかった。


「悪いが、フィリカ、婚約は破棄とさせてもらう!」


 リックにとってはフィリカは素晴らし過ぎたのだ。

 そのことに耐えられなかった。

 そして裏でこっそり自分より低い地位の女性と付き合っていた。


「なぜ……」

「愛している人がいるからだ!」

「愛して、いる……人……」

「君より好きな人がいるんだ! だから。僕は、覚悟した。君との婚約を解消するんだ、と!」


 こうしてリックはフィリカを切り捨てた。


 だがその数日後。

 フィリカの過激なファンによってリックは暗殺された。


 リックがフィリカとの関係を継続していたなら死にはしなかっただろう。大人しくしていれば殺されることなんてなかったはずだ。リックの行いが、結果的に、彼自身の命を奪うこととなったのだ。



 ◆



 あれから十五年、フィリカは英雄となった。


 何があったのかというと。


 婚約破棄された彼女は次の相手を見つけようとはせず、もともと趣味として嗜んでいた魔術に力を入れるようになっていった。そうしているうちに魔術の才の花を咲かせ。彼女はいつしか偉大な魔術師になっていった。


 その頃に国に災難が降りかかった。

 隣国が攻めてきたのだ。


 そこで立ち上がったのが魔術師となったフィリカだった。


 彼女はその力をもって敵国を倒し、国に平穏を取り戻させた。


「あれがフィリカ様よ!」

「ああ麗しいわ!」

「ああ~女神さまのようですね~」


 今日もフィリカは国民たちから憧れられ称賛されている。


「いつまでもお守りください!」

「素晴らしいお方!」

「フィリカ様ぁ! 女神様ぁ!」



◆終わり◆

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