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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 2 (2022.3~12)  作者: 四季


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終わりを迎えられて良かった

詩のような作品です。

あの夜見てしまったの

貴方が知らない女性を連れているところを

驚きと

衝撃で

視界が真っ暗になるのを感じたわ


貴方のことを信じていた

貴方は酷いことなどしないと

信じてきた

信じていた

なのにそれが幻想と気づかされた夜


私は何を信じれば良いのか分からなくなったの


それから少しして

婚約は破棄となったわね

悲しいことなのに

辛いことなのに

どこか安堵している自分がいたの


貴方の本心は知っていた

だからすべて壊れて少しだけ嬉しくて


愛してもいないのに

愛を囁かれても

気味が悪いもの

そういうものでしょう?


他の女性を愛しているのに

愛を囁かれても

嬉しいとは思えないの

そういうものでしょう?


真実を知ってしまったら

もう戻れないの

進むことはできなくても

戻ることもできない

前にも後ろにも動けないの


終わりを迎えられて良かった


あの夜からずっと

心のどこかで願っていた

貴方との終わりを

貴方との別れを


終わりを迎えられて良かった


たとえ傷ついても

中途半端な優しさよりはましよ

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