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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 2 (2022.3~12)  作者: 四季


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幼馴染みは変わってしまいました。なので私は私の道を行きます。

「大きくなったら結婚しような!」

「うん!」


 それは――幼馴染みリベアとの過去の記憶だ。


 私たちは仲良しだった。

 いつも一緒にいた。


 ――けれど。


「お前と結婚? はぁ? 無理無理、ないわ~」


 剣士として成功したリベアはそんなことを言い出した。


「俺はもっと美女がいいんだよ。じゃあな! ばいば~い」

「ちょ、待って……」

「お前みたいな地味女は地味なやつと結ばれろよ!」



 ◆



 あれから二年、私は実家の防具屋を継ぐこととなった。


 父が亡くなったからだ。


 けれども今はとても楽しい。

 とにかく仕事が楽しいのだ。


 大変なこともあるけれど、それすらも越えて、毎日を幸せだと思える。


 で、最近聞いたのだが、リベアは戦死したらしい。


 夜中に用を足していたところ魔物に襲われたそうで、ほぼ即死だったそうだ。


 ただ、その死後は寂しいもので。


 親族とは縁を切っていたこともあって葬儀にはほぼ誰も参加せず、付き合いのあった女性たちも「かっこわる~」と笑うだけで悲しんではくれなかったそうだ。



 ◆



 数年後、私は防具屋の常連客と結婚し、今は店と家庭を行き来して忙しく生活している。


 夫はいつも気遣ってくれる。もっとゆっくりしていて、そう言ってくれるのだ。でも私は働いていたいので、今の生活を続けている。今の生活、それは、完全に自分の意思によるものなのである。



◆終わり◆

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