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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 2 (2022.3~12)  作者: 四季


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何が起きたの? 婚約破棄を告げられた少し後に……、ちょっと何が何だか分かりません。

 その日私は呼び出された。

 婚約者リリズの家に。

 待たせてはならないと思い素早く駆けつけたところ。


「お前との婚約を破棄する!」


 大きな声で宣言されてしまった。


 誰もいないし狭い部屋なのにどうして大声を出す必要があったのだろうか……その辺りは謎でしかないが……。


「婚約破棄、ですか」

「ああ! そういうことだ!」


 いちいち声が大きい。

 はっきり言うとうるさい。


「分かったか?」

「何か理由があるのでしょうか」

「うるさい!」

「え……」

「どうでもいいだろう、理由なんて! ま、そういうことだから、婚約は破棄だ。縁は終わりだ! ではこれにて」


 私が彼の前から去ろうとしたその時。

 急に室内の家具が爆発した。

 それも一つだけではない、複数だ。


 思わず伏せてしまう。


 煙の匂いが肺を満たす。


 その爆発事件によって、リリズは亡くなった。


 何が起きたの?

 ちょっと何が何だか分からない。



 ◆



 あれから数年、私は西の国の権力者の子息と結婚した。


 今は家族で西の国へ引っ越ししてそこで生活している。


 夫は権力者の子でありながら心優しい人だ。

 少々世間知らずなところはあるけれど。

 学ぼうとする姿勢は持っているので不快ではない。



◆終わり◆

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