表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 2 (2022.3~12)  作者: 四季


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

667/1194

愛する彼女のために生きる、それがかつて婚約破棄され捨てられた僕の道になった。

「あんたなんて嫌い!」


 その日僕は告げられてしまったんだ。


「婚約、破棄するから!」


 関係の終わり。

 婚約の破棄。


 そんな重要なことを、一瞬で。


 最初は驚いた。純粋な驚きだった。で、それから少しして、悲しさが湧いてきた。何がいけなかったのだろう、などと考えてしまって、胸には得体のしれない痛み。心臓の汁を絞られるような苦痛があった。その時には既に、ただの純粋な驚きとはその種が大きく変わっていて。とにかく辛い、とにかく痛い、そんな感覚だった。


 できることなら君と生きていきたかった――思いはあれど届かない。


 僕の彼女との日々は終わった。



 ◆



 でも、あの婚約破棄も、悪いことばかりではなかった。


 だってとても良い人に出会えたから。


 僕はある時中央公園にて知り合った。

 美しい金の髪を持つ女性と。

 そしてその人はこの国の王女だった。


 ちなみに、僕は今彼女の夫となっている。


 大切にしてもらえて毎日幸せだ。


 そして、僕は、彼女を護ろうと心に決めている。


 たとえ大きな力はなくても。

 それでも愛する彼女のために生きるのだ。



◆終わり◆

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ