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君はもう要らない 消えてほしい ですって
詩のような作品です。
婚約破棄されてしまったの
君はもう要らない
消えてほしい
ですって
酷いものよね
そんなことを平然と言えるだなんて
私を何だと思っているのかしら?
物とでも思っているのかもしれないわ
でもそう言われてしまったらもう戻れない
私は心を決めたの
彼とは生きない
そう
それが私の決意よ
愛されないまま彼にすがりついても
きっと良いことなんてないから
だからここは終わりにして
より良い未来を求め旅に出ようと思ったの
そうして巡り会えたのが
今愛している夫よ
過去の人が捨ててくれたからこそ
現在に辿り着けたとも言える
ち
な
み
に
かつて私を捨てた彼は
親の仕事の失敗で借金まみれになってしまって
奴隷として
売り飛ばされてしまったそうよ
けれども私には関係のないことね
私は幸せに生きるの
今あるものを抱いて




