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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 2 (2022.3~12)  作者: 四季


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婚約破棄されましたので動物を世話をして生きていくことにしました! 彼のその後ですか? 詳しく知りませんが、なかなか残念だったようですね。

「お前のことなんて愛していると思っていたのか? だとしたら馬鹿だな。俺みたいなハイクラスな男がお前みたいなまぁまぁ地味並女を愛するわけねぇだろ? 分かるか? あ、無理か。あぁまぁその脳だもんなぁ。無理だよなぁ、はは」


 魚釣りが大好きな婚約者オルフェゴリはそう言って――。


「ってことで、ま、お前との婚約は破棄するから! じゃあな」


 ――私との関係に終止符を打った。


 私が何かをやらかしてしまったわけではない。にもかかわらず、一方的に終わりを宣言されて。しかも、こちらからは一言も発することはできず、そのまま終わってしまった。


 悲しい……。

 切ない……。


 そして、とにかく、悔しい……。


 なぜこんなことに、と、どうしても考えてしまう……。


 けれども仕方がないのだ、こうなってしまった以上今さら何を訴えようとも無意味だろう。


 実家へ帰ることとなった私は、親と暮らしつつ、庭で動物を飼育することに力を注ぐようになった。


 幸い、親は理解してくれているし、お金的な面でも困ることはなく。

 嬉しいことに、やりたいだけやらせてもらえた。

 一人で世話をするのは大変ではあるのだけれど、それでも、一つずつ乗り越えていった。


 それから数年、私が飼育していた牛から採れた乳が大人気となり、一躍有名人になると共に資産を一気に増やすことができた。


 もちろんお金のためにやって来たわけではない。けれどもそれに恵まれることができるならば嬉しくないわけではない。これまでの働きが認められた、そのことがとても嬉しいのだ。


 私はこれからも動物たちと生きてゆく。


 私にとってはそれが何よりもの幸せなのだ。


 ちなみに、元婚約者であるオルフェゴリはというと、あの後惚れ込んだ女性が詐欺師だったことでかなりの額のお金を騙され奪われることとなってしまったそうだ。


 で、今は、かなり貧しい生活を強いられることとなってしまっているらしい。


 かつては贅沢な暮らしをしていた彼だが、現在は真逆のような暮らしとなっているようだ。


 また、家族との関係も悪化していて、味方のような人は一人もいないそうである。



◆終わり◆

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