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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 2 (2022.3~12)  作者: 四季


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心ない言葉をかけられ婚約破棄された私でしたが、意外な特技のある王子と結ばれました。ちなみに、過激な活動をした元婚約者は処刑されました。

「お前はな、女性としての価値が低いんだよ」


 婚約者オーガンが真顔でそんなことを言ってくる。


「まず顔がまぁまぁだろ。不細工の極み、というほどではないが、美人の範囲でもない。可愛さもまぁそこそこ。で、そんな程度の容姿にもかかわらず、忠実でない。俺の誘いだってよく断るだろう? お高く留まり過ぎなんだよ。その程度の容姿なら、せめて、頼まれたり誘われたりしたら絶対断らない、くらいのことはしろよ」


 どうしてそんな酷いことを言うの……。


「ということで、婚約は破棄とする」


 私は捨てられた。


 顔がまぁまぁだから?

 お高く留まり過ぎだから?


 ……あぁ、何もかも、考えれば考えるほど切なく悲しい。


 幸せになれる未来を信じていたのに。

 こんな結末を迎えるなんて。


 ……あぁ、何もかも、考えれば考えるほど切なく悲しい。


 本当に。

 言葉で表現するのが難しいような複雑な感情が渦巻く。



 ◆



 その後私は王子と巡り会い、運命的な縁を得て、彼と結ばれた。


 反復横跳びが得意な王子。

 彼は愉快な人で。

 私に無理を言ってくることもないので接しやすくて。


 だから、彼と結ばれることが決まった時は、とても嬉しかった。


 彼はオーガンとは違う。

 同じことにはならない。


 そう信じることができた。


 ちなみにオーガンはというと、私が王子の妻となったことが気に食わなかったのか『王子の妻がごみレベルであることを批判する会』という組織を立ち上げて私を激しく批判した。


 また、最初は言葉での批判だったのだが、徐々に過激になっていって。城に火をつけようとしたこともあった。


 それに危機感を感じた王子は、ついに指示を出す。


 で、オーガンを含む組織の中枢数名は拘束され、処刑された。


 オーガンは大勢の国民が集まっている前で処刑されたそうだ。



◆終わり◆

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