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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 2 (2022.3~12)  作者: 四季


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本日婚約破棄されましたが……転落人生を歩むのはどちらでしょうね?

 その日は、とてもよく晴れた日だった。


 青い空。

 そこに浮かぶ白色も雲。


 日射しは眩しいほどに強い。


 水辺にでも走っていって水浴びをして遊びたいような日。


「お前みたいな地味女と生きるのはもう無理。てことで、婚約は破棄するから。いいな? ちゃんと聞いたな? じゃ、そういうことだから。抗わず、大人しく、とっとと消えてくれな」


 婚約者エルベリグルーズにそう告げられた。


 歩いていた橋が急に崩れ落ちてしまったかのような、そんな感覚だった。


 けれども気づいた時には彼との関係は終わっていて。その時にはもはやどうしようもなくなっていたので、彼と上手くやるという方法を模索することはできなかった。なので諦めることにした。



 ◆



 婚約破棄の手続きが終わった日から数日が経ったある日、友人から「代わりに使ってきてほしい」と言われ、貰った券を持って都へ行くこととなった。そこで開催されるティーパーティーへ行かなくてはならないことになったのである。


 だがそこで出会いがあった。


 相手はこの国の第二王子。


 彼と出会い、彼に気に入られ。

 気づけば婚約を望まれて。

 あっという間に彼と結婚することとなっていた。



 ◆



 あれから数年が経った先日、エルベリグルーズが元女優の美女と婚約したが酷い言葉をかけられたうえ婚約破棄されたという話を耳にした。


 しかも、それによって心を病んでしまったらしく、今では何もせず自宅にこもることしかできないそうだ。


 お気の毒にね。



◆終わり◆

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