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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 2 (2022.3~12)  作者: 四季


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婚約者と親友がやって来て「愛し合ってる」とか言ってきたうえ婚約破棄を宣言されてしまいました。が、父が復讐しました。

「俺ら、愛し合ってるんだ」

「そうなの~ごめんねリリア~」


 その日、婚約者オッポと親友だと思っていたネリが、二人で私の前へやって来た。


 そして。


「ということだから、リリア、君との婚約は破棄とするな」


 オッポは悪気など一切ないような顔でそう言った。


「俺とネリはどこの誰よりも愛し合っている。その想いは強く、誰にも邪魔などできないほどのものだ」

「ごめごめ~リリア~」

「だからリリア、たとえ君と結婚したとしても、俺が君を愛することはない。ならば婚約は破棄した方が良いと思った。そういうことなんだ」

「ほんとごめんねリリア、あたしの方が魅力的だったみたいね~」


 オッポとネリはそこまで言い終えてから抱き締め合う。


 これは何を見せられているのだろうか……。


「じゃな、リリア。ばいばい。永遠に、さよなら」


 こうして私は婚約破棄された。


 しかし驚いた、親友だと思っていたネリに婚約者を奪われるとは。


 人生とは分からないものだ……。



 ◆



 そのことを知った父は激怒。

 絶対に許さないと言い出して。

 復讐すると言い出し止まらなくなってしまった。


 で、父は早速そういうことに長けている知人の知人に頼み、オッポとネリを拘束した。


 ネリは我が家の地下室に入れられた。そして父から数時間にわたって説教を受けた。で、棒で数回叩かれた後に、裏社会の商人へ売り飛ばされた。


 一方オッポはというと、生殖能力を奪う手術を施された。それからやはりまた父からの説教を十時間以上受けて。その後拷問のような行為を数日にわたって受け、それから処刑人訓練場へ送られた。処刑人訓練場へ送られたということはつまり、下手な処刑人に訓練で処刑されるということ。実際に見たわけではないけれど、彼もきっとそうなったのだろう。



 ◆



 それから数年、私は権力ある資産家の男性と結婚した。


 私は今、毎日、屋敷でのんびりと暮らしている。


 日々好きなことをできるのでこの暮らしは快適そのものだ。


 最近のブームは飼っている魚の世話。

 餌をやったり、水を掃除したり、忙しさ大変さもあるけれど充実感があって楽しい。



◆終わり◆

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