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婚約破棄されても。~私は明るい未来へと歩むわ~
君とはもう終わりにする。
婚約者である彼からそう告げられた時、雷に打たれたかのような衝撃が駆け抜けると同時に視界が真っ暗になったような……そんな気がした。
◆
もうすべて終わったの。
だから考えても仕方ないのよ。
今さらあれこれ考えたって婚約破棄されたという現実は変わらないし変えられもしない。
それは分かっているの。
ただ、どうしても、余計なことを色々考えてしまう私はいて。
なぜかしら?
不思議だけれど、今もまた彼への未練を持って色々考えてしまっている。
だけど……いつまでもこうしているわけにはいかない。
だから、前を向くの。
◆
その後私は過去より未来を見る決意をした。
そうして気分転換のために参加したあるパーティーにて、私は一人の青年と出会い、それをきっかけに新たな未来を手に入れることができた。
そう……それは、彼と生きていくという未来。
◆終わり◆




