王女である私に婚約破棄を告げた彼は怒った国王によって消されたようです。
私は一国の王女。
とはいえありとあらゆる自由を手にしているわけではなくて。
親が決めた相手と婚約することとなった。
が、べつにそれでもいいと思っていた。子どもの頃からそういう未来が待っていることは知っていたから、恋愛結婚なんて望んではいなかったのだ。
だが、その後に、残念なことが待っていた。
「アリナ王女、悪いが君との婚約は破棄とする!」
「へ……? い、いきなり過ぎませんか……?」
「うるさい女だな。王女だからと調子に乗るなよ。婚約は破棄! こちらがそう言ったら婚約は破棄なんだ!!」
こうして一方的に婚約破棄されたことを父親、つまり現在の国王である彼に話してみると。
「何だと? 生意気な男め! 我が娘にそのようなことを言うなど……許さん!」
彼は激怒した。
その後、元婚約者の彼は国王に呼び出され話を聞かれたようだがそこでも生意気に振る舞ったらしくさらに国王の怒りを買ってしまい、後日王の命によって拘束され処刑されたそうだ。
また、彼の実家も取り潰しとなり、資産は没収となり。
没収となった資産は、国民のために使うお金の中に入ったとのことである。
それから少しして、私は別の国の高貴な人と結婚。
今は彼と共に穏やかに生活している。
◆終わり◆




