表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 2 (2022.3~12)  作者: 四季


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

442/1194

私と王子の婚約を破棄させようとして失敗した妹の末路~可哀想ではありません、余計なことをするからです~

 私には婚約者がいる。

 名はエルベールといい、彼は国王の息子――つまり、王子なのである。


 私たちの関係は良好。おかしなことはまったくないし、お互い誠実に関係を築くことができていて、順調そのものである。


 ただ、私の妹であるリネアは、私とエルベールの関係を良く思っていなかった。


 なぜなら、彼女は、私の場所に自分が収まりたかったのである。

 それができなかったことを彼女はずっと根に持っていて、それで、私とエルベールの関係を良く思っていないのだ。


 そんなことで恨まれても理不尽としか言い様がないが……。



 ◆



 私とエルベールの関係を壊そうと思ったリネアはエルベールにこっそり近づき私の悪い話を吹き込もうとした。


 姉は裏で他の男とも関係を持っている、とか。

 姉は幼い頃からずっと私を虐めていた、とか。


 そんな嘘を吹き込んでいたようだ。


 だがエルベールはそんな嘘には騙されなかった。


 妻となる人に関する嘘を言い広めようとするリネアのことをエルベールは許さなかった。彼は怒っていたのだ。彼は指示を出し、リネアを牢へ送った。以降、リネアは、生涯牢の中で生きることとなったようだ。


 それと、これは私は知らなかったのだが、エルベールに嘘を吹き込もうとした当時――リネアには婚約者がいたそうなのだが、リネアが牢送りとなったことでその婚約は破棄となったらしい。


 もっとも、リネアがどうなろうと私にとってはどうでもいいことだ。


 彼女が婚約破棄されようが。

 彼女が牢に入れられようが。

 正直そこまで興味がある話ではない。


 それに可哀想ではない、余計なことをするからそういうことになるというだけのことだ。


 リネアだった、私とエルベールの関係を壊すようなことをしなければ、こんなことにはならなかった。しかし彼女はリスクを冒してでも私たちの関係を壊そうとした。だからこうなった、ただそれだけのことだ。



◆終わり◆

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ