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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 2 (2022.3~12)  作者: 四季


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酷いことばかり言った貴方に無言の復讐をいたします。

「お前との婚約は本日をもって破棄とする」


 貴方はいきなりそう宣言しましたね。


 それだけならまだ理解はできます。

 一つの選択ですから。


 しかし、その先が許せなかったのです。


「そもそもお前みたいな顔以外なーんの取り柄もねーやつと婚約なんざするべきじゃなかったわ。もっと優秀で忠実な女を見つけて選ぶべきだった。今、ちょーっ後悔してる。お前と婚約してた時期があるってだけで俺の人生の価値が百分の一ぐれーに下がりそうだわ。あーあーうんざりがっかりだわ」


 貴方は酷い言葉を並べましたね。

 悪意がなかったとしても。

 それでも、それは、許されることではないのです。


「顔がちょい良いからってお前なんかと関わるんじゃなかったわ、他くそじゃねーかよー、あーもう、いらいらすんなぁ。まじで腹立つ、騙しやがって。顔だけとか詐欺だろ。もう詐欺師だろ。見た目綺麗ですぐ崩壊する建物かよー。何なら下水道の臭いつき? げっはっは! まさにそれな! 家賃安めのごみ物件かよ! あー、腹いてー。久々に笑ったわ。ま、笑わせてくれてありがとな? ごみ物件お嬢さん? だっはっははは! おもしれー」


 だから私は……婚約破棄されたことを理由なことにして、命を絶ったのです。


 これは復讐なのです。



 ◆



 一方的な婚約破棄で婚約者を自死へ追いやった男となった元婚約者の彼は、今、毎日届く百通以上の批判の手紙に怯える日々だそうです。


 中には『サイテー、燃えろ』とか『死なせるとかクソだな、消しにいってやんよ』などという過激な内容のものもあるようで……彼は二十四時間誰かに何かされることを恐れているようですね。



◆終わり◆

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