君と生きられないなら、この人生に意味なんてないんだ。
「あなたとの婚約は破棄とします。つまり、あなたとの関係は今日をもって終了となるのです。良いですね? では、あなたはこれで去ってください。わたしの前へは二度と現れないでくださいね。さようなら」
僕の婚約者だったツニカ、彼女はある日急にそんなことを言って僕との婚約を破棄した。
僕は彼女を愛していた。
でもその想いは届かなかったみたいで。
結局こんな結果になってしまった。
悲しいよ……。
僕は心の底からツニカを愛していたのに……。
でも、そういうこともあるのかな。
人生ってそういうものなのかもしれないね。
だけど。
どうしても納得できないよ。
◆
ツニカとの日々を忘れられなかった僕は次第に彼女に対して怒りを感じるようになっていったんだ。どうして、っていう悔しさから、怒りの炎が徐々に広がって。いつしか、愛していたはずのツニカのことまで憎く感じられるようになってしまって。
そして僕は彼女の家に爆弾を仕掛けた。
それが爆発したことで彼女は家ごと消滅したよ。
正直自信はなかった。
爆弾を製造するのは初めてで。
でもなかなか良い爆弾を製造できたみたいで。
成功したみたいだ。
ま、もっとも、爆弾をもう一度製造することはないだろうけれど。
これで僕は犯罪者。
でもそれでもいいよ。
君と生きられないなら、この人生に意味なんてないんだ。
だから、僕はどうなってもいい。
◆終わり◆




