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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 2 (2022.3~12)  作者: 四季


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婚約破棄された悲しみの中にいた私に降り注ぐ希望という名の光。

 その日は突然やって来た。


「お前との婚約はもう破棄することにしたから」


 婚約者であるルルベルがわざわざ私の家へやって来てそんなことを言ってきたのだ。


「え。婚約破棄、ですか。それは……どうしてですか?」

「お前に飽きたから、それだけだよ。お前みたいな女は深みがなくて面白くない。一緒にいても溜め息しか出ないんだよ」


 こうして私は彼と離れることとなった。


 これでも彼のことは好きだった。

 ルルベルと生きられるならそれはとても嬉しいことだと思っていた。


 だからこそ、こんなよく分からない形で終わってしまったことが悲しくて。


 それからしばらくはずっと落ち込んでしまった。


 しかし、それから数週間が経った頃、私に希望の光が降り注いだ。

 というのも、一つの良い出会いがあったのだ。


 彼と生きてゆく道もあるのかもしれない。


 そう前向きに思えるようになった。



 ◆



 あれから二年、私は今、ここ十年ほどかなり勢いのある領地持ちの家の息子である男性と結婚して素晴らしい毎日を楽しく健康的に堪能できている。


 ちなみに、かつて私を一方的に切り捨てたルルベルはというと、あの後別の女性と婚約していたが「あんたといても楽しくない、最低、飽きた、うざすぎ消えて」とまで言われて婚約を一方的に破棄されてしまったそうだ。


 で、それによって女性不信と女性恐怖症になった彼は、以降母親以外の女性と一切関われなくなってしまったらしい。


 その噂を聞いた私は「意外とメンタル弱めだったのだなぁ」と思った。



◆終わり◆

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