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婚約破棄され、星になる。

「君みたいな何の取り柄もない女性と生きていくなんてごめんだね。あ、婚約は破棄するから。そういうことだから。じゃ、ばいば~い」


 その日、私は、婚約者アッセから婚約破棄を告げられた。


 悲しかった。

 でも悲しかったのはただ婚約破棄されたからだけではない。


 人生に関わるようなことを言う時にふざけた調子で言われてしまった、そのことが何より悲しく辛かったのだ。


 そして悔しくもあった。


 その日の晩、私は、夜空を見上げる。

 すると駆けてきた流れ星。

 私は願った、彼に罰を与えたい、と。


 次の瞬間。


 光に包まれたと思ったら、私は星になっていた。


 これが、願いが叶った、ということか?

 いや、何か意味があるはずだ。


 ……その時閃いた。


 そうだ。

 私が流れ星になって彼に罰を与えればいい。


 その後、私は流れ星……いや、少し違うが、そんな感じに地上へと流れた。


 そして見事にアッセの家に命中。

 すべてが粉々に破壊され。

 アッセは別の意味で星になった。



 ◆



 あれから百年、私は今も一つの星として生きている。


 無限に広がる宇宙。

 その中で。



◆終わり◆

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