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さくっと読める? 異世界恋愛系短編集 2 (2022.3~12)  作者: 四季


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婚約破棄されこの世から旅立つ。

「きみとの婚約は本日をもって破棄とする!」


 響く婚約者オーエヤンの声が私の中の正常さを壊した。


「そもそもきみのことは好きじゃなかったんだ、ださいし麗しくないし奉仕もしないし。だからいずれはこうなっただろうな」


 私はその場から走り去る。

 瞳には涙が。

 感情的になることをやめられない。


 見慣れた景色さえ、今は心を痛める一つにしかならない……。


 その日、私は、雑な書き置きを遺して森にて命を絶った。



 ◆



 娘を失い、亡骸の近くにある書き置きから事情を知った母親は、オーエヤンを自宅から誘拐。かつての娘の部屋に閉じ込め、拷問と言っても離れてはいないようなことをした。


「酷いよぉ……もうやめてよぉ……」

「無理よ」

「誰かぁ……ママぁ……助けてよぉ……」


 十年が経った今も、オーエヤンは、誰にも知られぬまま罰を与えられ続けている。



◆終わり◆

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