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驚くほどさくっと婚約破棄されたので、さくっとざまぁをお返ししてやりました。~私は実は最強の能力者~
「あのさ、俺、やっぱ決めたわ。お前との婚約、破棄するわ」
近所の広場に呼び出されたと思ったら告げられた。
「え、うそ、本気で言ってる? 冗談よね?」
「冗談なわけないだろ馬鹿かよ」
「じゃあ……本気で言っているの?」
「当たり前だろ、いちいちうぜーな」
こうして私はさくっと婚約破棄されてしまった。
だがここで黙っている私ではない。
こんなことをされて大人しくお淑やかではいられない。
さくっと婚約破棄されたならさくっとお返ししてやろう。
◆
婚約破棄を告げられた次の日、私は、彼が住んでいる街を能力で蒸発させた。
もちろん、消し飛ばしたのは彼一家だけ。
人脈を使って周辺の住民は避難させておいた。
だから周辺住民には負傷者死者はいなかった。
これは私が彼に贈るざまぁ。
無関係な人を巻き込む気はない。
◆終わり◆




