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婚約破棄、その後海へ。

 私は親からも愛され大事にされて育ってきた。


 すべて順調だった。

 いつも笑顔でいられた気がする。


 けれども今日、ついに告げられてしまった。


「君とはやめる」


 婚約者の口から出たのは婚約破棄。


 奈落の底へ落ちるように。

 地獄の口が笑むように。


 私は手にしていたものを失うこととなってしまった。


 負けたくない。

 でも心が折れそうで。

 息をするのが辛い。


 水の迷宮に入り込んでしまったかのようだ。



 ◆



 あれから月日は流れ、私は、船乗りとなっている。


 きっかけは船乗りをしている父の知人の息子に会ったこと。


 仕事について語る彼はとても楽しそうで。

 次第に、私もその世界を見てみたいと思うようになった。


 もちろん苦労はあったけれど、今は、青の中生きられることに光を感じる。


 視界の先には、光が、希望が、確かにそこにある。


 私はもう負けない。

 心も柔軟に強く。

 息を大きく吸い込んで。


 行こう。



◆終わり◆

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