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婚約破棄、でも人生は続いてゆく。

 関係を終わりにする。

 婚約者である彼からそう告げられたのは、ある晴れの日だった。


 そして私は世に投げ出された。


 私は悲しみの孤島に放たれたような気持ちになって、何も言えなくなってしまった。しばらく泣いてばかりだった。その時の私にとっては、彼と離れてしまった悲しみが何よりも大きかったのだ。


 でも、婚約破棄されたからといって人生が終わるわけではなく。


 時は流れてゆく。


 人生は続いてゆく。


 それは決して変わることのない理。

 人は生きている限り前に進んでゆかなくてはならない。



 ◆



 数年が経ち、私は別の青年と結婚した。


 あの頃は婚約破棄された悲しみに沈んでいた私も、今はもうあの頃に囚われてはいない。


 悲しみ、苦しみ、この世からそういうものが消えることは決してなく。それでも人は生きてゆく。これまでの歴史の中に在った者たちもそうであったように、私もまた、様々な色に塗られた世界の中を一歩ずつ前へ進んでいく。



◆終わり◆

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