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魔法使い令嬢、婚約破棄され復讐す。~そして彼女は闇に消えた~

 優秀な魔法使いで美しい容姿を持って生まれた女性エリミレリアは、淑やかで慎ましい女性であった。


 けれどもそんな彼女には悩みがあった。

 婚約者の青年アダルテが他の女性と熱心に二人で会って浮気をしているのだ。

 けれどもなかなか意見を言い出せず。

 大人しい性格の持ち主であるエリミレリアは、ただ、二人が楽しんでいるのを黙って見ているしかなかった。


 けれどある時、ついに、アダルテが女性と深い関係に発展していることが発覚。


 知人からの報告でそれを知った時、エリミレリアはショックを受けた。


 立ち直れないほどに。

 絶望が蔓延り。

 けれどもそれ以上に彼女は怒りを抱いていた。


「私にだって、許せないことはあります」


 側近の一人にはそう語っていたらしい。


 その後アダルテは、親しくしている金髪ロングの女性と共にエリミレリアの前に現れて、エリミレリアとの婚約を破棄することを宣言した。


 もう隠せない、と思ったからか、アダルテはエリミレリアとの関係を終わらせることにしたのだ。


 エリミレリアはそれを受け入れた。

 けれども怒りは収まらず。

 彼女は関係が壊れて初めてついに動き出す。


 ある晩、エリミレリアはアダルテを討った。


 最強の魔法使いの前では一般人のアダルテなど無力だったのだ。


 そして、その後、エリミレリアはアダルテと関わりを持っていた女性のところへ行き命乞いをする彼女を殺めた。


 その後エリミレリアは消えた――表の世界から。


 彼女はどこへ行ったのか。

 それは定かではない。

 けれども恐らく、彼女は己の望みを叶えて満足したのだろう。



◆終わり◆

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