表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1049/1194

二人並んで歩きたかった

詩のような作品です。

二人並んで歩きたかった


あの冬の夕暮れ

海沿いの道を冷たい風に吹かれながら

マフラーを揺らして


軽やかにステップを踏み

おどけて見せれば

きっと笑ってくれるだろう

そう思っていた


あの頃は貴方を

誰よりも愛おしく思っていて

だからいつも一緒にいたくて

押し掛けてしまったことも

失敗もあったけれど


それでも謝って

いつかは仲直りして


そうやって歩んでゆけるものと信じていた


二人並んで歩きたかった


でもあの冬の昼下がり

その願いは砕かれた

貴方が終わりを告げたから

その瞬間の風はあまりにも冷たく痛かった


私たちに幸せになれる道なんてなかったの?


私たちに結ばれる道なんてなかったの?


唇が震えて

何も言えぬまま

貴方の背を見送った


二人並んで歩きたかった


あの冬の夕暮れ

海沿いの道を冷たい風に吹かれながら

マフラーを揺らして

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ