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異世界で過ごす休暇の為に  作者: ますかぁっと
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1人を守り、3人を殺す男

ジェイド事、ジャックザリッパーが真人間(?)に構成した経緯でした。なろう作品ですので頑張って2部に纏めましたが本当はグダグダと書き連ねたかったです…。

「なるほど…。つまり美咲を守る為にこの人が付き添いをして。周りにある死体は襲撃者と…。」



「はい!、…にしてもケンラさん飛べるって…。やっぱりここは『異世界』的な奴ですか?。」



殺人や飛んで現れた知り合いに以外にも冷静に対応していく美咲。


「『異世界』?…なるほど、つまり私もどうやらここの世界の住人では無いようだ。」


「「えっ?」」


ジェイドの言葉に驚くケンラと美咲。当然の事だがジェイドについての話を2人は全く聞いていないので無理もない。



「ジャックザリッパーとゆう名は知らないかね?。地元では有名だっんだが。君は顔つきからして東洋人だろ?そっちまで話が行ってるか分からないが。」


「…ジャック……ザ…リッパー……ぇぇえええええ?!?!?!!!!。」


自分を今しがた守ってくれた相手の正体に驚愕する美咲。可愛らしい顔がケンラですらニヤニヤしてしまう程面白い事になっている。



「…で、でも…ジャックさんは100年以上前の人のはず…。」


「100年っ?!。私がこちらへ来たのは『3日前』だぞ?!…。つまり君は『未来』から来たのかね?!」


「いやいやいや…。ジャックさんこそ『過去』から来てるじゃないですか!!。」


異世界人同士の会話…。しかもどうやら2人の時間軸は等しくないようでとても意味のある用には思えない問答を繰り返している。



「あのさぁ。俺は異世界のことよく分かんないけど。過去とか未来なんてのは今の自分の主観で決まる事だから。食い違う主観で話しても先に進まないよ?。」

(なんと言っても俺が全く会話に入れない。)


2人の会話から察するに、この2人の生きていた時代は大きく差がある…しかし、そんな2人が時間軸がズレた状態でこの異世界で遭遇した。


まあ、これについてはどうでもいい。どしようもないし、これによって世界が滅ぶとしても最早どうしろって話だ。


問題は…


「ミサキ。なんでこいつのジャックザリッパーって名前にそんなに驚いたんだ?。こいつは100年以上前の人物なんだろ?。」


そう、100年なんて時間はあらゆる事を風化させ、忘却させる。何故美咲はそれにこうも怯えるのだ?。


「殺人鬼ですよ!!。伝説の!!。複数人の女の人を夜間に鋭い刃物で殺害して、そのまま行方不明になった人です。」


夜間に…女性を…鋭い刃物で…捕まっていない…。


「おい、この騒動お前の仕業だろ。逮捕する。」


「えぇっ?!。ちょっと急すぎませんか?!。私こっち来てから殺したのこの3人だけですよ?!。」


「ちょっ、ちょっと待ってください!。」


有無を言わせぬ威圧感を放ちながら迫るケンラ(真顔で近付いているだけ)、そのケンラの威圧で只者ではない事を悟るジャックザリッパー。


勿論ジャックが殺したのは見張りの兵で、あの後私を殺していたかもしれない…だが、彼からはそんな敵意は感じなかった…。美咲の中でジャックとゆう人物像が揺れ動く。


「一応話を聞いてみたらどうですか?アリバイとか。」


「アリバイ?…まあ、それはよく分からんけど…じゃあお前。3日前の夜はどこでにしてた、まだこちらには来てなかったのか?嘘をつくと即死刑だからな。」


そう言い放ち手の平をジャックに向けるケンラ。



「み、3日前の夜…あの時は……。」


「私に絡んで来たわよね。どうゆう状況かしら?。」


凛とした女性の声が響く。

カツカツと高い音を立てながらその女性は現れた。


「アンナ。どうゆう事だ?。」


「その日の夜は、そいつ…私に襲いかかって来たの。まあ、返り討ちにしたけどね。気絶してたからそいつは犯人では無いはずよ。」


「あ、あ、あ、…あの時の……」


ガタガタと震え始めるジャック。

そう、ジャックは転移初日にアンナを襲撃し、その実力差を思い知らされてからアンナ恐怖症なのだ。


「襲うってお前本当に大丈夫なのか?。」


「優しい人かなと思ったんですが…こんな綺麗な人を襲うなんて…しかも返り討ちって…。」


「い、言わないでくれ…。あれを境に私は改心したんだ…。本当だよ…。」


先程までの殺人鬼の風格は微塵もなく、そこには怯えたジャックが…。



「まあ、取り敢えず説明をアンナにしなきゃな。」







「ふぅ。取り敢えず新しい犠牲者が出なけりゃ犯人はあいつら…或いはその仲間達だな。」


ケンラの自宅(異世界じゃない方)にアンナとジャック…ケンラの3人が集まる(美咲は夜遅いのでガルとミシェーラに送ってもらった)。



「で?、なんであんたは騎士に犯人が居ると思う訳?。」


「は!、はいぃ。」


なぜジャックがこの場に居るか…。


1つは犯人を早急に捕まえたいかららしい。なんでも同居者が怯えているからとか。


2つ目は本人は騎士だと証言するからだ。



「なぜ騎士が犯人だと思う訳?。」


「は、はい。正確には騎士の1部ですね。騎士達は巡回のルートが決まっているのでないでしょうか?。」


「ええ、そうだけど。」


まあ普通に考えて大人数を動員する警備ならルートくらい決める。聞くまでもない事だな。



「私は地理に詳しくないので目的地まで直線に近い道で行きました。騎士達も犯罪の確率が高い裏路地をマーク出来るように裏路地を中心に警備していのでは?。」



「……ええ、そうね。」


確かに、犯罪は人目に着きやすい表通りでは起きない。限りなく少ないがゼロではない一通りもある。



「しかし、私達が襲撃にあった場所…。ここは単に巡回する騎士の密度が少ないだけではなく、『表通り』を警備していた騎士を過ぎた途端に騎士達の密度が少なくなったのです。」



なるほど…表通りでの騎士と遭遇。それだけなら問題は無いが、その直後から騎士と遭遇せず、更には襲撃まで…これが意味するのは…。



「これはかなりの規模の騎士が加担していますね。その集団の外縁は表通りを見張り、通行する標的を内側の騎士に伝える。内側の騎士は事前に狩場を用意して置く…。この様にして人目を避けられる狩場と標的の確認を行っていたのだと思います。」



「……そう。…実はね、貴方達が襲われたのはケイオスの直掩部隊が警備していた所なのよね。」


ケイオス…現国家魔術統制局・局長の賢者…


この男には悪い噂が有る。なんでもマーリンが言うには前回の局長決めの際、自ら立候補したらしいのだ。


それの何が悪いのか?…そう思う人も居るだろう。


「『面倒くさい』よな。そんなもの。魔術を極めるには時間が掛かる。そこら辺の奴ならともかく、賢者にまで至った男が自ら局長の座を欲しがるとは思えない。これは同じ賢者である俺もマーリンと同じ見解だ。」


「そんな物なのね。まあ、分からなくもないけど。剣聖がくだらない政治に興味は無いみたいな感じだよね。」


「しかしその人は魔術?に秀でていたから賢者と呼ばれているのでは?。その時間の天秤も上手く均整を取って入れているのでは?。」



ジャックの言う事も当然だ。奴は局長…つまり権力への欲を見せながらも魔術師としての成果を上げ、賢者の位を持っている…。


局長になってはいおしまいでも無いだろう。局長としての仕事と魔術師として賢者の名を維持する事を両立しているはずだ。



「それなら見方を変えよう。奴はなぜ女性を惨殺する必要があるかだ。意味も無く殺すような奴はそう居ないだろう。」


ジャックが少しだけ小さくなる。


「そうね。そんな無駄な事する最低ゲス野郎では無いはずよ。いくらケイオスと言えどね。」


更に一回りジャックが小さくなる…。



女性は一撃目が致命傷だった。つまりその後の肝臓を摘出する行為は全く意味が無い。


肝臓は魔術的用途がない訳では無い。しかし、そこにこだわる意味が無い。心臓の方がより高度な魔術に使われるし、それ以外の臓器なら大差もない。



「つまり『肝臓』を摘出する行為その物が魔術的な儀式なのか?。」



……………………



「あしたケイオスに鎌をかけてみる?。犠牲者が出るかどうかを確認してから…その線で質問内容を固めてから…聞いてみよ?。」


「……そうだな。そうしよう。」


「私も協力出来る事が有れば是非お伝えください。犯人に1番近いのは私ですから。」

この度同時進行予定で『血の繋がりは傷の上で…』とゆう作品を書いていくことにしました。設定の混濁等や時間の問題等から両作品の投稿頻度は不安定になるかもしれませんが描きたくなったので許していただけたらなと思います…。中々面白い話をかけそうなので気になった方は是非お読みいただけたらなと思います。



…こうゆうのってマナー的にアリなのかな?ナシな気がする…。まあ、いっか!!( ᐙ )و

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